庭からはじめるクマ対策

近年、全国的にクマの出没が増加しており、特に住宅地での目撃情報が相次いでいます。
環境省の速報値によると、2023年にはクマによる死亡者数が過去最多を記録し、人身被害も増加傾向にあります。


この記事では、自宅の庭で実践できる「クマを寄せ付けない」ための予防策をご紹介します。

なぜクマが住宅地に下りてくるのか

クマ

クマが人里に下りてくる背景には、複数の要因が考えられます。

  • 餌資源の変化
    クマの主要な食料であるブナやドングリなどの堅果類が凶作だった地域では、餌を求めて人里に降りてくるケースが増加します。
     
  • 人と自然の境界の変化
    里山や森林と人間の生活圏との距離が近づき、クマの活動域と重なる時間や場所が増えています。
     
  • 冬眠前の活発化
    秋は冬眠前の栄養確保のため、クマが広範囲を移動する時期であり、人里への出没が増える傾向にあります。
     
  • 住宅地への誘引
    住宅地付近の生ごみや家庭菜園の作物、果樹などがクマにとって魅力的な餌場となり、遭遇機会を増やしています。クマは学習能力が高く、一度人里で餌を得ると繰り返し訪れる習性があります。

庭から始めるクマ対策①誘引物の排除

柿の木

クマの民家への出没を防ぐためには、庭にある誘引物となるものを排除し、見通しの良い環境を整えることが重要です。

落ちた果実の除去や果樹の伐採
庭に果樹が植えられている場合、熟した実が落ちたままになっていると、クマを引き寄せる原因となります。

  • 落ちた果実はこまめに回収し、クマが食べられないように処分する。
  • 不要な果樹やクマが好む植物がある場合は、伐採を検討。

家庭菜園・生ごみ・ペットフードの管理

  • 家庭菜園の野菜は収穫後、茎や葉を放置せず速やかに片付ける。
  • 生ごみは密閉容器に入れ、クマが漁れないように厳重に管理し、収集日まで屋外に放置しない。
  • ペットフードも屋外に放置せず、収納庫にしまうなど適切に管理する。


■掃除・点検の頻度目安
毎日、庭に落ちている果実や野菜の茎や葉、その他食べ物になりそうなものをチェックし、清掃することが理想です。
特に果樹の下や家庭菜園の周辺は念入りに行いましょう。

ゴミ箱、コンポスト、ペットフードの保管場所など、クマの誘引物となりうる場所は定期的に点検し、適切に管理されているか確認しましょう。

 

庭から始めるクマ対策②見通しの良い環境を整える

茂みにいるクマ

クマは身を隠せる茂みを好みます。
見通しの良い庭はクマが近づきにくくなるため、定期的に除草や庭木の剪定を行い、庭の見通しを良くすることが効果的です。


除草(草刈り・草むしり)
雑草は特に春から夏にかけて急速に成長します。小さいうちにこまめに取り除くことが大切です。

雨上がりなど土が柔らかい時期に行うと、根から抜きやすくなります。
手で抜くのが基本ですが、広範囲の場合は草刈り機や除草剤の活用も効果的です。

 

庭木の剪定
庭木の剪定は、植物の成長期が終わる秋から冬にかけてが最適です。

一度に大量の枝を切るのではなく、少しずつ行うことで、植物への負担を減らし、美しい樹形を維持できます。
剪定ばさみや草刈り機などの道具は正しく使用し、定期的に手入れをしましょう。

 

庭から始めるクマ対策は植木屋業者へ

植木屋による剪定

庭の管理は多岐にわたり、個人で行うには時間や労力がかかるものです。
特にクマ対策として庭木の伐採や大規模な除草、防草対策を行う場合は、専門知識と技術が求められます。

お庭のクマ対策は植木屋業者に依頼するのも一つの選択肢です。

個人で対策をするのが難しい場合は、植木屋業者への相談も検討してみましょう。

 

ご家庭で難しい作業例

  • 高木の剪定・伐採
    高い木の剪定や伐採は専門的な技術と道具が必要であり、個人で行うのは危険です。
     
  • 大規模な除草・防草対策
    広範囲の雑草対策や防草シートの設置、レンガやコンクリートによる舗装など、専門的な知識と経験が求められる作業はプロに任せるのが安心です。
     
  • 根が深く広がる雑草の除去
    ドクダミやスギナなど、地下茎で繁殖する雑草は根を完全に除去するのが難しいため、プロの技術が有効です。

 

※当社の対応エリア、作業内容によってはお引き受けできない場合もございます。なにとぞご了承ください。

まとめ

クマ注意看板

クマ被害の増加は、もはや山間部だけの問題ではなく、私たちの暮らしに直結する現実的なリスクとなっています。
 

しかし、日々の庭の手入れや環境整備を心がけることで、住宅地にクマを寄せ付けない対策は十分に可能です。

自然と共に生きる時代だからこそ、身近な庭から環境を見直してみませんか。
安全で快適な暮らしづくりの第一歩を、今日から始めていきましょう。

 

 

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