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10月に入り、肌寒さを感じる日が多くなってきましたね。
庭木の装いも秋らしくなってきたのではないでしょうか?
そこで今回は秋冬に手入れが必要な庭木の種類や秋冬にお庭のお手入れをするメリットをご紹介します。

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木の種類によって剪定に適している時期は異なります。

庭木の剪定は時期を誤ると木に負担をかけてしまうため、種類に応じて適した時期に行いましょう
基本的には春に備えた『冬季』と、伸びすぎた枝や葉を剪定する『夏季』の2つがあります。

 

【冬季剪定】
発芽前の果樹の休眠中に行う。
庭木が活動を開始する春に備えて、不要な枝を切除したり、葉を大幅に減らすような大がかりな剪定(基本剪定)を行うことが多い。

【夏季剪定】
木の生育中に行う。
伸びすぎた枝や葉を剪定して、樹木全体の形を整えることを目的とした軽剪定を行うことが多い。

木の種類によって細かい剪定時期は異なりますが、
常緑針葉樹の剪定時期は、3月~4月
常緑広葉樹の剪定時期は、3月下旬~4月下旬か5月下旬~6月
落葉広葉樹の剪定時期は、12月~2月
がベストといわれています。
 

【常緑針葉樹】
年間を通じて葉を一斉に落とす時期がない樹木で、基本的には針状の細長い葉あるいは鱗状(りんじょう)の葉を持つものです。
(マツ、スギなど)

【常緑広葉樹】
年間を通じて葉を一斉に落とす時期がない樹木で、基本的には平たく広い葉をつけるものです。
(クロガネモチ、シマトネリコなど)

【落葉広葉樹】
毎年秋から冬にかけてすべての葉が生え変わる樹木で、基本的には平たく広い葉をつけるものです。
(ハナミズキ、サルスベリなど)
 

落葉樹の冬のお手入れのメリット

落葉樹は、庭木が枯れてしまう確率がグッと減る“冬”がお手入れの最適期です

落葉樹は葉を落とした時、普段行っている葉っぱからの蒸散をしなくなります。
(※蒸散・・・植物内の水を葉の裏側から外に発散すること)
そしてこの時期は枝を伸ばさなくなり、成長が止まります。
この時期を『休眠時期』と呼んでいます。

12月から3月の気温が下がる時期は、休眠状態となり成長が止まっているため、剪定をしても切り口の修復のみに栄養を使えます。
また、木の幹に十分な栄養が蓄えられているため、大きく樹形を整えたい場合でも、それほどダメージはありません。

これが夏場より庭木に負担をかけないということになり、庭木が枯れてしまう確率がグッと減る理由になります。
(逆に夏場は成長期になるので、大きく剪定すると、成長と修復に栄養を使うため、枯れる原因となることがあります。)

「枯れたら困る」といつも控えめに剪定していた方も、冬なら思い切って剪定するチャンスです

また、冬期は葉がないので樹形を整えやすく、作業で出るゴミの量が抑えられてゴミ代が安くすみます。

このように冬の剪定は庭木に優しいだけでなく、たくさんメリットがあるんです。

★落葉樹の冬の手入れのメリット★
・休眠時期のため木へのダメージが少ない
・思い切って形を整えられる
・芽吹く前に手入れしているので夏場にもっさりしにくくなる(結果手入れ頻度が少なく済む)
・葉がない分ゴミ代が安くなることも

主な庭木の落葉樹一覧

代表的な庭木の落葉樹をご紹介します。
ご自身のお庭にあれば、ぜひ冬季剪定を検討してみてはいかがでしょうか?

 

【モミジ】

落葉樹|秋冬のお庭手入れ

紅葉の代表である「モミジ」や「カエデ」は分類上ではカエデ属です。葉の切れ込みが深く5つ(5裂)以上分かれているものを「モミジ」、葉の切れ込みが浅い1~3つ(裂)以上の盆栽などを「カエデ」と呼び分けています。
紅葉の条件は日当たりがよくて湿度が高く、昼と夜の温度差が大きいとことです。温度差によって紅葉が美しくなります。
モミジの剪定時期は11~2月頃です。

→モミジの剪定事例はこちら

 

【サルスベリ】

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サルスベリはサルスベリ科サルスベリ属に分類されている落葉樹です。
初夏から秋まで長い期間にわたり花を楽しめることから、庭木として人気があります。
名前の由来は、木の幹がとても滑らかで猿もすべってしまうくらい(実際には滑らないそうです)ツルツルしていることから、「猿滑り」と名づけられたようです。
サルスベリの剪定時期は、10月下旬と11月~3月頃です。

→サルスベリの剪定事例はこちら

 

【ハナミズキ】

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ハナミズキは細くまっすぐ伸び、4m~10mと大きく育つ落葉樹です。
またハナミズキは、別名アメリカヤマボウシと呼ばれるほど日本産のヤマボウシによく似た樹木です。
秋には葉の紅葉と実を楽しむことができる観賞期間が長く、シンボルツリーとして人気が高まっています。
ハナミズキの剪定時期は、11月~2月頃です。

→ハナミズキの剪定事例はこちら

 

【アオダモ】

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アオダモは北海道から九州まで日本各地に分布するモクセイ科の落葉樹です。
自然樹形で10〜15mに達する高木に分類されており、半日陰で育てられることもあり、庭にナチュラルな雰囲気をもたらす人気の高い庭木です。
枝の先端に咲く白っぽい花と葉のバランスが魅力的です。
アオダモの剪定時期は、10月~2月頃です。
ちなみにアオダモは「野球バット材の王様」とも呼ばれ、堅くて丈夫でありながら、粘性と弾力性に富んでいるため、バットに最適な素材なのだそうです。

→アオダモの剪定事例はこちら

 

【ウメ】

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梅の木は「バラ科・サクラ属」に分類される落葉高木で、木の高さは5〜10mに成長します。
中国原産で北海道から九州まで植栽でき、花、香り、果実、樹形の全てを楽しめる数少ない花木といえます。
ウメの剪定時期は、7~8月と11~1月頃です。
なお、梅は徒長枝が勢い良く伸びる性質があり、剪定を行わないと枝がどんどん伸びて、すぐに形が悪くなります。定期的に剪定を行いましょう。

→ウメの剪定事例はこちら


その他にもサクラ、アンズ、イチョウ、アオハダ、ヤマボウシ、カツラ、コナラ、エゴノキ、スモークツリーなどがあります。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
秋冬に手入れが必要な庭木の種類や、秋冬にお庭のお手入れをするメリットがお分かりいただけたと思います。

当社は庭木1本からでもお庭のお手入れを承っております。
剪定に適期はありますが、適期外で「スッキリさせたい」などのご要望があれば時期に合わせた最適な剪定方法をご提案させていただきます。

暖かくなる前にお庭のお手入れを終わらせて、春に向けてお庭を楽しみましょう!

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