【庭木のトラブルTOP3】ご近所からの苦情回避&解決方法について,剪定,伐採,鳥,落ち葉

四季折々のいろどりを楽しめるだけではなく、外からの目隠しや日よけにも役立つ庭木。成長した枝葉をそのまま放っておくと、近隣住民や通行人と思わぬトラブルが発生することも。このページでは、庭木のよくあるトラブルTOP3を回避&解決方法と一緒にご紹介します。

目次

1、ご近所トラブル回避チェック表

2、庭木の越境によるトラブル

3、落ち葉や落果によるトラブル

4、鳥が集まることによるトラブル

5、まとめ

【あなたのお庭は大丈夫?】ご近所トラブル回避チェック表

【庭木のトラブルTOP3】ご近所からの苦情回避&解決方法について見出し画像2

まずは、あなたのお庭にトラブルの原因になるものがないか確認してみましょう。

「はみ出ていても少しだから我慢しよう…」
「いつか自主的に切ってくれるのよね…?」
「このくらいで苦情を言うと心が狭いと思われるかも…」


うちの庭は大丈夫!と思っていても、じつは近隣住民に小さな不満が溜まっているかも。
持ち主以外の人が木の枝を勝手に切ることは法律で禁止されているため、少しの不満なら我慢しているケースが意外と多いのです。
※民法が改正され、2023年(令和5年)4月1日より一定の条件を満たす場合には越境された土地の所有者が自ら枝を切っても良いことになりました。
関連記事:【民法233条改正】越境した隣家の枝を切ることができるように

お庭を楽しむのは自分の敷地内で納まるよう気を付け、近隣住民と長く良好な関係を保ちましょう。

庭木の越境によるトラブル

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最も多い事例が「庭木の越境によるトラブル」。庭木が越境することにより以下のトラブル事例があげられます。
※越境(えっきょう):境界線をこえること


◆伸びた枝が隣家の住民や通行人に怪我をさせてしまう

◆隣家の駐車場に枝葉が伸びてしまい車に傷がつく

◆侵入した庭木が隣家の建物に傷をつける

◆伸びた枝や茂った葉が日光を遮る


【トラブル回避&解決するための庭木のお手入れ方法】

越境している樹木の剪定をしましょう。剪定とは、枝を切り落とすこと。樹木の枝を切り落とす際にも、近隣住民の迷惑にならないように気を付けなければなりません。


【注意点】

●隣家の敷地内に切り落とした枝葉が落ちないようにする

●敷地を大きく越境している際にはあらかじめ住民へ剪定作業を知らせておく

●枝葉が落ちることが予想される箇所に壊れ物や人がいないか確認する

 枝の長さや太さによっては、隣家の屋根や壁などを傷つけてしまう可能性があります。
切り取った枝は意外と重く、支えきれずに予想外の出来事が起こるかもしれません。少しでも難しい・リスクが大きいと感じる場合は、取り返しのつかないことになる前に無理せずプロに相談しましょう。



【トラブル回避のコツ】

枝を切り取る前に丈夫な紐で他の枝としっかり結んでおくと、切り取った枝が隣家に落ちてしまうリスクが減らせます。しかしそれでも葉が落ちるのを完全に回避することは難しいため、作業前に隣家へ一言ご挨拶にうかがいましょう。希望があれば作業後の掃除までできると尚よいかもしれません。

落ち葉や落果によるトラブル

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越境の次に多い事例が「落ち葉や落果によるトラブル」。落ち葉や落果により以下のトラブルが考えられます。

◆落ち葉や落果が近隣住民の敷地に入り掃除の手間を増やしてしまう

◆雨どいや側溝に落ち葉がつまり雨水が流れなくなる

◆溜まった落ち葉から虫が発生する

◆落果により近隣住民の車に傷やへこみをつけてしまう

◆落果により実がつぶれてしまった場合、近隣住民の敷地を汚してしまう

庭木が越境していなくても、落葉の季節や雨風の関係で葉や果実が道路や隣家に入ってしまうことがあります。


【トラブル回避&解決するための庭木のお手入れ方法】

込み合っている枝葉を剪定し、すっきりとした樹形を保ちましょう。成長すると枝葉が込み合い密になります。間引き剪定をすることで風通しもよくなり樹木の病気予防にもなります。


【注意点】

●隣家の敷地内に切り落とした枝葉が落ちないようにする

●枝葉が敷地を大きく越境している際にはあらかじめ住民へ剪定作業を知らせておく

●枝葉が落ちることが予想される箇所に壊れ物や人がいないか確認する

 枝の長さや太さによっては、隣家の屋根や壁などを傷つけてしまう可能性があります。
切り取った枝は意外と重く、支えきれずに予想外の出来事が起こるかもしれません。少しでも難しい・リスクが大きいと感じる場合は、取り返しのつかないことになる前に無理せずプロに相談しましょう。



【トラブル回避のコツ】

果実がある場合は、作業前に収穫しておくとよいでしょう。作業中に落果してしまうと汚れや怪我の原因になる可能性も。また、枝を切り取る前に丈夫な紐で他の枝としっかり結んでおくと、切り取った枝が隣家に落ちてしまうリスクが減らせます。しかしそれでも葉が落ちるのを完全に回避することは難しいため、作業前に隣家へ一言ご挨拶にうかがいましょう。希望があれば作業後の掃除までできると尚よいかもしれません。

鳥が集まることによるトラブル

【庭木のトラブルTOP3】ご近所からの苦情回避&解決方法について見出し画像5

最後の事例は「鳥が集まることによるトラブル」。鳥が集まることにより以下のトラブルが考えられます。


◆羽や糞で近隣住民の敷地や車だけでなく道路を汚してしまう

◆糞による悪臭

◆群れをなした鳥の鳴き声による騒音

◆鳥を媒体にして病原菌が人に伝染する恐れがある


【トラブル回避&解決するための庭木のお手入れ方法】

落ち葉や落果対策と同様に、込み合っている枝葉を剪定し、すっきりとした樹形を保ちましょう。また、最低限自身の敷地内から庭木の枝がはみ出ないように切り落としましょう。ホームセンターなどに売っている鳥よけネットや忌避剤を設置する方法もあります。


【注意点】

●隣家の敷地内に切り落とした枝葉が落ちないようにする

●枝葉が敷地を大きく越境している際にはあらかじめ住民へ剪定作業を知らせておく

●枝葉が落ちることが予想される箇所に壊れ物や人がいないか確認する

 枝の長さや太さによっては、隣家の屋根や壁などを傷つけてしまう可能性があります。
切り取った枝は意外と重く、支えきれずに予想外の出来事が起こるかもしれません。少しでも難しい・リスクが大きいと感じる場合は、取り返しのつかないことになる前に無理せずプロに相談しましょう。

また、この項目で最も注意したい点は「鳥の巣」鳥の巣に卵・ヒナがいる状態で撤去する行為は、鳥獣保護法により禁止されています。
これに違反した場合、1年以上の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。巣を撤去したい場合は、ヒナが巣立つまで待たなければなりません。風通しのよい樹形を保ち、巣ができる前に対策をすることが大切ですね。



【トラブル回避のコツ】

まずは作業対象の木に鳥の巣がないか確認をしましょう。確認せずに作業を開始して、枝と一緒に鳥の巣を落としてしまったら大変です。鳥の巣に卵・ヒナが確認された場合、巣の近くの作業は巣立つまで待ちましょう。

まとめ

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いかがでしたか?お庭のトラブルに関しては、できるだけ波風を立たせず早期解決することが大切です。

適切なお手入れ方法がわからなかったり、必ずついてくる枝葉ゴミの処分が面倒だったり…少しでも不安がある場合は無理をせずプロに相談してみるのもおすすめ。

お手入れ後の枝葉掃除やごみ処分はもちろん、落ち葉の防ぎ方や定期的なお手入れ方法を相談することもできます。
大きな近隣トラブルになる前に、しっかりと対策をしておきましょう。



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