【剪定時期や剪定方法】コニファーの育て方ガイド

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生垣としても植栽されることが多いコニファー。今回はコニファーの剪定時期と剪定方法についてご紹介します。
コニファーは針葉樹の総称で、さまざまな種類がありますが、基本的な育て方は共通しています。ただし、品種ごとに異なる特性がある為、注意も必要です。

1.コニファーの剪定時期
2.コニファーの剪定は必要?
3.コニファーの剪定に必要な道具
4.コニファーの剪定方法
5.コニファーの剪定で切るべき枝
6.コニファーを剪定するときのコツ
7.コニファーを剪定するときの注意点
8.コニファーの育て方のポイント
9.まとめ


1.コニファーの剪定時期

コニファーは成長が早い品種が多いのが特徴です。剪定を行うことで成長をコントロールし、庭や植栽スペースに適したサイズに保つことができます。コニファーの剪定時期は種類によって若干の違いはありますが、基本的には似た時期に行うことが多いです。以下に一般的な剪定時期をまとめました。

ゴールドクレスト エメラルドグリーン ヨーロッパゴールド
強剪定 3月〜4月 3月〜4月 3月〜4月
軽い剪定 6月、9月〜10月 6月、9月〜10月 6月、9月〜10月
注意点 高温多湿に弱いため、夏の剪定は避けます。 成長が早く、定期的な剪定が必要です。 日当たりの良い場所で育てると葉の発色が良くなります。
エレガンテシマ ブルーアイス ブルーヘブン
強剪定 3月〜4月 3月〜5月 3月〜5月
軽い剪定 6月、9月〜10月 6月、9月〜10月 6月、9月〜10月
注意点 金属のハサミを使用すると葉が茶色く変色することがあります。 注意点:寒冷地でも育ちますが、暑さにはやや弱いです。 成長が遅く、管理が比較的容易です。

2.コニファーの剪定は必要?

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コニファーは時間とともに縦にも横にも広がりやすいため、剪定が必要です。古くなった枝や枯れた枝を取り除くことで、美しい円錐形を保つだけでなく、病気や害虫の発生を防ぎ、木の健康を維持することができます。また、枝を間引くことで風通しが良くなり、内部の枝葉が枯れるのを防ぐことができます。さらに、大きくなりすぎたコニファーは台風や強風で倒れるリスクがあるため、剪定で木の重心を低くしておくと、倒れにくくなり安心です。


3.コニファーの剪定に必要な道具

≪必要な道具≫
剪定ばさみ: 細かい枝を切るために使用します。太い枝の手入れでなければ剪定ばさみで十分です。
園芸用手袋(軍手もOK): 葉裏に潜む害虫や飛び出した枝から手を保護するために使用します。
防護メガネ: 剪定枝の落下や裁断時の細かな塵などから目を保護するために着用します。

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≪あると便利な道具≫
刈込ばさみ: 広範囲の枝葉の切り落としや木の形を整えるために使用します。
ノコギリ: 太い枝を切る場合に必要です。
高枝切ばさみ: 高い位置にある枝を剪定するのに便利です。
脚立: 自分の身長より高い位置の剪定を行う際に必須です。

≪脚立を使用する際の注意点≫
安定した足場: 脚立を使用する際は必ず平らで固い安定した足場を確保してください。
取り扱い説明書の確認: 脚立の取り扱い説明書を確認し、脚立が倒れないよう十分に注意しましょう。
安全第一: 慣れていない作業は大きな怪我につながる可能性が高いため、少しでも不安を感じる場合は自身で作業を行わず、業者へ依頼することをおすすめします。


4.コニファーの剪定方法

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1. 適切な時期を選ぶ
2.必要な道具を準備する
3.剪定の基本手順
①枯れた枝や病気の枝を剪定ばさみで取り除きます。
②木の内部に光が届くように、混み合った枝を間引きます。これにより風通しが良くなり、病害虫の予防に繋がります。
③コニファーの自然な形を保つように、外側の枝を軽く刈り込みます。刈込ばさみを使って、全体のバランスを見ながら形を整えます。
4.安全に作業する
脚立を使用する場合は、平らで固い場所に設置し、安定した足場を確保してください。


5.コニファーの剪定で切るべき枝

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・ 枯れた枝
病気の予防と樹形の美しく保つために、枯れてしまった枝は、根元から切り落とします。
・病気の枝
病気が広がるのを防ぐために、病気にかかった枝は根元から切り落とします。
・混み合った枝:
内側に向かって伸びる枝や、他の枝と交差している枝は間引きます。これにより、風通しが良くなり、全体の健康が保たれます。
・樹形を乱す枝
美しい形を維持するために、樹形を乱す立ち枝や、伸び過ぎた枝も剪定します。


6. コニファーを剪定するときのコツ

コニファーが成長する際に、複数のシュートができることがあります。シュートとは、根元から力強く伸びる、太く長い枝や若い枝を指します。これを防ぐために、最も強い一本の頂点をリーダーシュート(頂上枝)として残し、剪定します。このシュートを意識しながら、3月から5月、または9月から10月に剪定すると、コニファーの健康を保ちながら美しい樹形を維持することができます。

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7.コニファーを剪定するときの注意点

コニファーは強剪定に弱いため、一度に大量の枝を切り落とさないように注意し、「切りすぎない」を念頭に置いておくとよいでしょう。また、コニファーは金属製のハサミを使用すると、葉や枝が茶色く変色することがあります。セラミック製のハサミは酸化しにくく、植物に優しいため、おすすめです。

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8.コニファーの育て方のポイント

適切な場所: 午前中の日当たりが良く、風通しの良い場所が最適です。夏の西日が強い場所は避けます。
土質: 水はけの良い土を使用します。乾湿の激しくない土であれば、粘土質でも砂利混じりの土のどちらでもよく育ちます。
肥料: 冬には寒肥として、牛糞や鶏糞、骨粉などを根のまわりに与えます。窒素分が多いと成長が過剰になり樹形が乱れることがあるので注意しましょう。適量の肥料を心がけ、リン酸が多めの骨粉や米ぬかなどを使用すると良いでしょう。

夏の乾燥対策: コニファーは乾燥に強いですが、夏場は乾燥しやすいため注意しましょう。早朝もしくは夕方に葉の上から水やりをしてください。日中に水やりをすると、葉が焼ける原因となるので避けます。

病害虫対策: 定期的に葉や枝を観察し、病害虫が見つかった場合は早期に対処します。ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫が発生することがあるので、見つけ次第適切な薬剤を使用して駆除してください。

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9.まとめ

コニファーの剪定は、木の健康を保ち、美しい形を維持するために不可欠です。適切な時期に必要な道具を使って剪定を行い、木のバランスや風通しを考慮することで、コニファーは毎年美しい姿を保ち続けます。定期的な手入れと適切な育て方で、コニファーを楽しみましょう。自分で行う剪定作業に不安がある場合は、専門の業者に依頼して適切なお手入れをしてもらうことをおすすめします。プロの手による剪定で、コニファーはさらに美しく健康に育ちます。

 

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