ドライフラワーって、なんだかお部屋にあるだけで一気におしゃれ度がアップしますよね。今日は、お庭やバルコニーで育てている鉢植えのカーネーションを、長く楽しめるドライフラワーに変えてみたいと思います!
「やってみよう」のブログシリーズは、植物との暮らしを楽しむコツや、時には失敗談も含めて、リアルな体験をシェアしていきたいと思います。今回の「やってみよう」は、母の日にもらった鉢植えのカーネーションをシリカゲルを使ってドライフラワーにすることに挑戦しました。はたしてカーネーションの色鮮やかな赤と形は、どのくらい残すことができるのでしょうか?
【目次】
1.カーネーションを鮮やかなドライフラワーにする方法について
2.カーネーションをドライフラワーにする際に用意するもの
3.カーネーションをドライフラワーにする手順
➀カーネーションの選び方
➁シリカゲルの準備
➂花の配置
➃密封と待機
➄チェックと仕上げ
➅ディスプレイ
4.まとめ
1.カーネーションを鮮やかなドライフラワーにする方法について
ドライフラワーの作り方には、4種類の方法があります。
・ドラインインウォーター法
・グリセリン法
・ハンキング法
・シリカゲル法
筆者が生花をドライフラワーにするときはいつも「ドライインウォーター法」です。これは、水を少し入れた花瓶に花を挿して、自然に水分を蒸発させていく方法です。〈勝手にドライフラワーになった(小声)〉
「グリセリン法」は、花や葉をドライにする手法で、「グリセリンに漬けこむ方法」と「吸い上げさせる方法」の2種類があります。浸ける方法は葉や実に適し、吸い上げさせる方法はフレッシュな花に適しています。どちらの方法も1週間ほどで完了し、完成品は冷暗所で保存します。
また、皆さんもご存じの「ハンキング法」はとても簡単!花を束ねて、風通しの良い場所に吊るすだけ。約1週間から2週間で、あなたのお部屋もお花のギャラリーに早変わりです。しかしこの方法は花の色が褪せやすいのが気になるところ…。
色鮮やかなドライフラワーにしたいなら、シリカゲル!お菓子の袋を開けた時や、新しいバッグの中に見つけるあの小さなパケット、覚えていますか?そう、「食べられません」と書かれたあの乾燥剤です。
シリカゲルは花の水分を急速に取り除くため、自然乾燥のドライフラワーよりも、花の色を鮮やかにキープしてくれるそう。しかも、地球由来の「砂」を材料として作っているので、土に戻すことができるんです!環境を悪化させる心配がないのも嬉しいですね。
でもなんだか吊るしてハイ、完成!のハンギング法に比べて難しそう…そこで「シリカゲル法」を徹底検証してみたいと思います!
花が完全に開花する少し前がベストタイミング!鉢植えのカーネーションをドライフラワーにするには、切るタイミングがとても重要です。
新鮮な花ほど、花びらのつけ根がしっかりしており、形をキープしやすいので、切ってすぐさま使える鉢植えのカーネーションは理想的です。カーネーションは比較的丈夫な花で、ドライフラワーにしても花びらが落ちにくいと言われています。初チャレンジにぴったりなお花です。
2.カーネーションをドライフラワーにする際に用意するもの
これらのポイントを踏まえて、カーネーションをドライフラワーにする準備を進めていきます。
用意するもの
・新鮮なカーネーション
・シリカゲル(乾燥剤)
・密閉できる容器
・トングまたはピンセット
・ブラシ(柔らかいもの)
カーネーションをドライフラワーにする手順
①カーネーションの選び方
まずは、生き生きとしたカーネーションを選びます。茎はお好みの長さにカットして、準備完了です。不本意に切ってしまったカーネーションの蕾は生け花にしておけば花が咲くので安心してください!
②シリカゲルの準備
次に、密閉可能な容器の底に3cmのシリカゲルを敷き詰めます。これが、カーネーションの美しさを封じ込める鍵となります。
筆者は豊田化工株式会社のドライフラワー用乾燥剤を選びました!よく見る丸いビーズの形をしているシリカゲルと違って、こちらのシリカゲルはお花に優しい粉状タイプです。なんといっても専用という言葉が安心です。とてもサラサラなのでこぼすと大変なことになるので、注意してください。
③花の配置
カーネーションを容器に優しく置き、花が重ならないように注意しながら配置します。そして、残りのシリカゲルを上から振りかけて、花が隠れるまで覆います。花びらの間にもまんべんなく入れるのがコツです。筆者は1.7リットルの容器を使用し、1kgのシリカゲルと5本のカーネーションがぴったり収まりました。
④ 密封と待機
容器をしっかりと密封し、約1週間待ちます。この間に、シリカゲルが静かに花から水分を吸い取り、ドライフラワーへと変わっていきます。日付を書いておくと便利です!(2024年5月24日)
⑤ チェックと仕上げ
1週間が経ったら、カーネーションの乾燥具合をチェックします。完全に乾燥していたら、トングやピンセットで丁寧に取り出し、ブラシでシリカゲルの粒を優しく払い除けます。花はもろくなっているので慎重に!ブラシはパウダーブラシやチークブラシがおススメです。
⑥ ディスプレイ
最後に、ドライフラワーとなったカーネーションをお好みのスタイルで飾り付けましょう。
まとめ
鉢植えのカーネーションは花が咲くタイミングがまばらなので、一度に多くの花を切ることが難しいです。花が咲くのを待つ間に、既に咲いている花がしおれてしまい、ドライフラワーにするための花を切るタイミングに悩みました。鉢植えから同時に収穫できる花の数は、平均して4~6輪程でした。また、生花をシリカゲルで乾燥させる方法は、容器を開けずに待つ必要があるので、咲いた花をその都度、容器に足していくことができません。もし、鉢植えの花をたくさん使用したい場合は一度に多くの花が咲くアジサイが向いているのでは?と思いました!
次回はカーネーションをドライフラワーにしている経過と、カーネーションのドライフラワーの活用法について紹介予定です。お楽しみに!
↓part.2 シリカゲル法の検証結果と活用方法はこちら