春から秋にかけて、小ぶりで可愛らしい花をたくさん咲かせてくれるカリブラコア。咲き方やカラーバリエーションが豊富で選ぶのも楽しいお花です。梅雨前の切り戻しとメリハリのある水やりを意識すれば育てやすく、元気な花を咲かせてくれます。
カリブラコアの特徴
カリブラコアの種類
カリブラコアの花言葉
カリブラコアのお手入れ
カリブラコアの病気対策
まとめ
カリブラコアの特徴
カリブラコアは非耐寒性の多年草です。 暖かい地方で、軒下などの霜の下りない場所であれば春には新しい葉が生え始め、冬越することが可能です。しかし、寒い地域では一年草として扱います。カリブラコアは雨にも強く、花持ちがよいので、長い間、お庭に彩りを与えてくれます。
1994年にサントリーフラワーズが初めて園芸化に成功し、「ミリオンベル」というブランド名をつけて販売したのがカリブラコアの始まりです。もともと、カリブラコアはペチュニア属に分類されていましたが、ペチュニア属から区分され、新しく「カリブラコア属」として生まれ変わりました。そこから、園芸の世界でも「カリブラコア」と呼ばれ始めるようになりました。園芸植物としての歴史は浅いものの、近年にはカリブラコアとペチュニアとの交配種も生まれ、品種改良が急激に進んでいきました。カリブラコアはぺチュニアよりかわいらしい小さな花をたくさん咲せます。また、カリブラコアはペチュニアにはない、鮮やかなイエローやオレンジ、チョコレート色の花など、原色に近い明るい花色があることと、葉や茎がベタベタしないことが特徴です。
カリブラコラの種類
ミリオンベルシリーズ | リリカシャワーシリーズ | スーパーカルシリーズ |
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ミリオンベルは園芸種のカリブラコアの元祖とも言える品種で、ほぼ毎年、花色や性質など多くの改良がされてきた人気品種です。 | リリカシャワーは「サカタのタネ」が開発したペチュニアの改良種で小さなベル型の花がたくさん咲かせます。 | こちらも「サカタのタネ」作出のペチュニアとカリブラコアの属間雑種です。 |
カリブラコアの花言葉
カリブラコアの花言葉は、ペチュニアと同種とされていた名残りから、ペチュニアと同じ花言葉である「あなたと一緒なら心がやわらぐ」、「心のやすらぎ」、「心がなごむ」がそのまま花言葉として使われています。
ペチュニアは同じナス科のタバコ属と近しい種の植物であったため、花の名前も、グアラニー語でタバコという意味を持つ「ぺチュン」になったといわれています。
それにちなみ、タバコのように、癒やしやリラックス効果があるものとして、この花言葉が誕生しました。今はペチュニアと同じ花言葉ですが、いずれカリブラコア独自の花言葉ももしかしたら誕生するかもしれませんね。
カリブラコアのお手入れ
カリブラコアは日当たりが良く、風通しの良い場所が適しています。土壌も排水が良く、通気性が良いころに植えましょう。苗を定植する場合は、梅雨前に行います。苗を植える際は、深植えになりすぎないようにし、土を手で軽く押し固めるようにしてください。
カリブラコアは、乾燥にはやや強く、夏場を除けば、毎日水を与えなくても大丈夫です。根腐れをおこす原因になるので 過湿にならないようにしてください。ただし、真夏は水切れしやすいので、よく注意しましょう。昼間に水やりをしてしまうと水が熱くなってしまうので、水やりは朝か夕方に行うのがポイントです。多肥を好むので、定期的に追肥し、液体肥料や固形肥料を与えると良いでしょう。液体肥料は大体二週間に一度に施します。カリブラコアを夏越しするには梅雨入り前に元気な葉を残してスッキリ切り戻しましょう。花芽を育てたい場合は、成長点を摘み取るか、もしくは、全体の1/3~1/2程度を残して、わき芽の上でバッサリと切ることで、草姿を整えるだけでなく、花の開花数を増やすことができます。定期的に、花がらや株元に落ちた花びらはそのままにせず、しっかりと花がら摘みをすることも大切です。温かい地方では冬に霜よけや寒さ対策をすれば、冬越しができます。敷き藁やビニールなどで覆って寒風や霜、雪から守りましょう。
カリブラコアの病気対策
うどんこ病や、灰色カビ病に注意しましょう。うどんこ病は雨の日と晴れの日が交互に繰り返されることで発生し、灰色カビ病は雨の日が続き、雨ざらし状態になることによってカビが増殖していきます。また、夏場はアブラムシやハダニにが発生することがあります。枝葉が広がり、密集する前に適切な剪定を行い、こまめに花がらを取り除いて清潔な状態を保つよう心がけてください。枝や葉に発病が見られたら直ちに切除し、殺菌剤を散布してください。
まとめ
原色カラーがお庭をパッと明るくするカリブラコア。お手入れも簡単で育てやすいのでガーデニング初心者さん向きのお花です。