オステオスペルマムは、明るい色合の美しい花を咲かせます。花びらの形や色が多様で、一輪だけでも存在感があり、アレンジメントにも使いやすいため、おしゃれなインテリアアイテムとしても人気があります。
オステオスペルマムの特徴
オステオスペルマムの種類
オステオスペルマムの花言葉
オステオスペルマムのお手入れ
オステオスペルマムの病気対策
まとめ
オステオスペルマムの特徴
オステオスペルマ厶は南アフリカ原産のキク科の植物で、「アフリンカンデイジー」と呼ばれることもあります。日本で出回っているオステオスペルマムほとんどが多年草です。耐寒性が強く、冬には生育が止まりますが、常緑のまま越年し、再び春の訪れとともに6月頃まで、直径3~5㎝花を咲かせます。販売されているものは矮化剤が
使用されており、草丈を低く抑えたものが多いですが、地植えすると高さは20cmから50cm以上に成長することがあります。花はキク科らしく、色とりどりで紫、ピンク、オレンジ、黄色、白、青と豊富です。その花が晴れた日は開き、雨や曇り、夜には閉じます。マーガレットとよく似ていますが、オステオスペルマムは花芯が黄色ではなく、黒や紫色などの花芯なのが特徴です。
オステオスペルマムの種類
オステオスペルマム属と近縁にあるアフリカキンセンカ属は姿がよく似ているため、厳密な分類は難しいです。この2つの自然交雑や積極的に行われた交配により、たくさんの新しい品種が生まれました。現在、園芸で人気を集めているオステオスペルマムの多くは、これらハイブリッド種になります。
ビューティーシリーズ | スパイダー(スプーン咲き) | ダブルファンシリーズ(アネモネ咲きの) |
---|---|---|
こんもりドーム状に広がるのが特徴です。花芯周りに赤紫色の模様が入り、鮮やかなイエローの花を咲かせる「ブルーアイビューティー」に、花芯の周りが淡いピンクになる、「ブラッシングビュティー」や、花弁がオレンジとピンクのグラデーションが美しい「ピンクアイビューティー」などが同シリーズであります。 | スプーンのような花弁がユニークな園芸品種です。シリーズにはそれぞれ咲く色を付けられた「スパイダーパープル」や、「スパイダーピンク」「スパイダーホワイト」があります。 | 八重咲き品種のダブルファンシリーズは、花径は7cmほどと大きいタイプです。花首が強く一般的な八重品種と比べて花が垂れにくいです。花色は黄、紫、ピンク、白などのほか、2色でグラデーションを作るものがあります。 |
シンフォニーシリーズ | パッションミックス | ピクニックシリーズ |
---|---|---|
オステオスペルマムと、非常に近縁の「ディモルフォセカ」との交雑により誕生した園芸品種で、両方の良いところを持ち合わせています。従来品種より暑さに強く、長い間楽しむことができます。 | 強健な性質で、種から育てられる園芸品種です。大輪系品種ですが、コンパクトにまとまるので花壇や寄せ植えに人気です。 | 従来の品種は曇ったり夜になると閉じてしまいましたがピクニックシリーズは暗くても花が閉じにくいのが特徴です。 |
オステオスペルマムの花言葉
「無邪気」「元気」「変わらぬ愛」
一生懸命咲いている、オステオスペルマムの健気な様子や、明るい色から「無邪気」「元気」が誕生しました。花色が豊富で開花時期も長いので、ぴったりの花言葉です。
オステオスペルマムのお手入れ
オステオスペルマムは日当たりが好きな植物のため、できるだけたくさんの光を浴びられる場所に植えることが理想的です。しかし、直射日光で葉焼けをすることもあるので注意してください。乾燥に強く、過湿には弱いので水をやり過ぎないようにし、土が完全に乾いてから水をたっぷり与えることが大切です。花が咲くようになったら、水に溶かした液体肥料を2週間に1回ほど与えると良いです。暑くて湿度が高い時期に肥料を与えてしまうと根焼けやするため、梅雨〜9月中旬の期間は肥料はお休みしましょう。高温多湿に弱いため、夏が来る前に株の1/3ほどの長さに切り戻し、花柄も摘み取っておきましょう。思いきって切り戻してあげることで、風通しが良くなるだけではなく、翌年、たくさんの花を付けてくれるようになります。冬場でも−5℃までなら耐えられるので、冬越しは可能です。ただし、霜には注意が必要です。
オステオスペルマムの病気対策
オステオスペルマムは、葉や花を食べる害虫に攻撃されることがあります。アブラムシが葉に付着すると、植物の栄養を吸い取ることで葉がしおれたり、黄色くなったりします。また、ヨトウムシも葉の裏側に付着し、葉を食べることで穴が空きます。これらの害虫は、定期的な点検や手入れによって早期発見することが大切です。また、予防策として、通気性を良くすることも大切です。
まとめ
グラデーションがとても美しいものから、花弁の形がユニークなものまで種類が豊富です。品種改良により毎年のように新種や新色が出てくるのでそちらも要チェックです。ぜひ、お庭のアクセントにオステオスペルマムを植えてみませんか!?