ペラルゴニウムの原産地は南アフリカのケープ地方で、その歴史は大変古く、世界中の人々から親しまれ、愛されてきた花です。花色が豊富で、春から初夏にかけて可憐な花を楽しむことができます。ペラルゴニウムは、ゼラニウ厶と同種で、ペラルゴニウムを「一季咲き性」、ゼラニウムを「四季咲き性」と区別しています。
ペラルゴニウム/ゼラニウムの特徴
ペラルゴニウム/ゼラニウムの種類
ペラルゴニウム/ゼラニウムの花言葉
ペラルゴニウム/ゼラニウムのお手入れ
ペラルゴニウム/ゼラニウムの植栽
ペラルゴニウム/ゼラニウムの病気対策系
まとめ
ペラルゴニウム/ゼラニウムの特徴
ペラルゴニウムはゼラニウム呼ばれることがあります。もともとペラルゴニウムはゼラニウム属にまとめられていました。しかし形態の違いなどから最終的にはフランスの貴族シャルル=ルイ・レリティエが 19世紀後半にペラルゴニウム属を分離したと言われおります。この2種類が混同されることはよくあることで、200年以上も命名論争が続いています。ペラルゴニウムの葉を見ると、ゼラニウムと仲間であることがよくわかりますが、耐寒性や耐暑性があまりないので、四季咲きにはならず、春から初夏にかけての一季咲きになります。日本ではゼラニウムは四季咲き、ペラルゴニウムは一季咲きと覚えておくとよいでしょう。ペラルゴニウムは、花の咲く期間が限られていますが、ゼラニウムにはない赤や、ピンク、サーモン色に覆輪など花色が豊富で、 花の大きさも大輪から小輪のものもあります。
●ペラルゴニウム
・一季咲き
・ほとんどがピンク、赤、白の花
・多くの場合、5枚の花びらがあり、そのうちの2枚は芽の上部にある
●ゼラニウム
・四季咲き
・ブルーやパープルなど、ブルーのつぼみを持つものがある。
・花びらは対称で、5から8枚。
ペラルゴニウム/ゼラニウム種類
2011年に発行された「ペラルゴニウム栽培品種の国際登録およびチェックリスト」には1万6000品種以上が連載されました。数種類の原種からここまでの数の交配種が生みだされたことは驚くべきことです。ペラルゴニウム・ゼラニウムは 低木状に育つものと、這うように伸びるペルタリム系のものがあり、これをアイビーゼラニウムとも呼びます。その他にも、葉色を楽しむモミジバゼラニウムという種類や、葉の香りを楽しむセンテッドゼラニウム(ローズゼラニウム)などがあります。また、高性種から矮性種(ワイセイシュ)のものまで、さまざまな草丈のものがあり、非常にバリエーションが豊かです。現在は、ピーンと立った花茎の上にこんもりとボール状の花が咲く矮性のタイプのものがメジャーです。
ペラルゴニウム/ゼラニウム花言葉
ペラルゴニウムの花言葉はゼラニウムについた花言葉がそのまま使われていることがほとんどです。ペラルゴニウム(赤・ピンクのゼラニウム)の花言葉は「あでやかな装い」「君ありて幸福」「決意」「決心」などがあります。「あでやかな装い」はペラルゴニウムの花がゼラニウムに比べて大きく鮮やかなことから誕生しました。その他にゼラニウムの花言葉には「信頼」「真の友情」「尊敬」などがあります。
ペラルゴニウ/ゼラニウムのお手入れ
ペラルゴニウム・ゼラニウムを育てる場所は、日当たりがよく風通しが良い場所が適しています。雨や暑さに弱いので地植えにはあまり向きません。鉢植えなら移動することができるので雨や夏の暑さを避けて育てることができるのでおススメです。もし、花壇に植える場合は、花が咲く時期に雨に当たると、花が痛み、花が下に垂れてしまうことがあるので、雨対策をしっかりしましょう。また、夏の西日を避けるために日よけを施してあげることも大切です。加湿に弱いので、水の与えすぎには注意し、乾燥気味で管理をし、水やりも葉と花をよけて与えてください。ペラルゴニウム・ゼラニウムともに花がらはこまめに摘み、花がひと通り終わったら 切り戻しましょう。暖地では戸外での冬越しもできますが、凍結の恐れがある地域では鉢を室内に取り込み、暖房の無い場所で冬越しします。地植えの場合は、霜が降りる日や雪の降る日は不織布などで覆って保温してください。
ペラルゴニウム/ゼラニウムの植栽
ペラルゴニウムは2月~6月ごろにポッド苗が出回ります。開花鉢を選び、花色や咲き方などを 確認できる状態のものを入手するのがおススメです。 出回り始めたら早めに手に入れ、開花中は薄めた液体肥料を10日に1回、水やりがわりに施してあげると長く楽しむことができます。ゼラニウムの鉢花はいつでも購入することができますが、ポット苗は春ごろに出始め、夏に向けけて徐々に種類も増えていきます。枝数の多いがっしりとた苗を選び、水はけのよい用土に苦土石灰をまぜ、元肥を施してから植えつけ、月2~3回、液体肥料を施します。
ペラルゴニウム/ゼラニウムの病気対策
枯れた葉や花に菌が付着して広がる「灰色かび病」に注意しましょう。花がらや枯れ葉をこまめに取り除き、水やりは、葉や花に水がかからないように株元にあげることがポイントです。侵された部分を見つけたらすぐに取り除きましょう。
まとめ
種類も非常に多く、多彩な楽しみ方ができるペラルゴニウム・ゼラニウム。鮮やかな色の花が強い印象を与えますが、香りのある葉もあり、それを家庭用のケーキ屋やジャムに入れて香りづけをするなどして楽しむこともできます。お好みに合わせてお選びください。