アマリリスは球根から太い花茎を伸ばし、先端に1本あたり2~4輪のつぼみをつけます。横向きに豪華な花が順番に咲いていき、2週間近く観賞できる楽しいユリによく似た花です。原種が多く、交配種でも、微妙に色が異なり、サイズもさまざまで、花の直径が20cm以上にもなる大輪花もあります。その中でも、簡単に花が咲くオランダ産の鉢植えが人気です。
アマリリス特徴
アマリリス種類
アマリリス花言葉
アマリリスお手入れ
アマリリス病気対策
まとめ
アマリリスの特徴
ヒガンバナのような真っすぐな茎にユリによく似た花をつけるアマリリス。この花は、南アフリカの有名な岬である喜望峰(キボウホウ)が原産です。アフリカ西海岸のマデイラ島や、ポルトガル、イタリアなどでも発見されています。アマリリスは学名でヒッペアストラムですが、17世紀にローマで刊行された植物書にはじめて発見された当初はアマリリス属とされており、少し前までは、園芸家や花屋がアマリリスといっていた花と、学術的なアマリリスは別の属で分かりにくかったため、再分類されました。
アマリリスの種類
輸入品はオランダ産が中心で、秋から春にかけて高品質でさまざまな品種が楽しめるようになりました。さらに、品種改良が進み、花弁が細めで先端が尖ったスパイダー咲きと呼ばれるシビスターハイブリッドが出回っており、その中に赤系、白い系があります。他には、花弁がフリル状に波打っているものがあり、フリルのものは従来の丸みある花弁のものと比べてすっきりとした印象です。国産のものは2~5月に流通し、国内育種された独特の風合いを持つ品種が3月~4月に出回ります。
レッドライオン | モカ |
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力強い真っ赤な花で、アマリリスの代表品種 | シックなモカカラー。くすみカラーとして人気です。 |
クリスマスギフト | リロナ |
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大きな白の花がエレガントで、ブライダル装花としても人気です。 | 淡いアプリコット色、またはピーチ色の豪華な品種です。 |
・白系スパイダー
アマリリスの花言葉
おしゃべり、ほどよい美しさ、内気の美しさ
アマリリスは、ギリシャ語で「輝かしい」という意味があります。ローマの詩人たちは、昔から、羊たちの世話をする乙女たちや田園で働く少女たちを「アマリリス」という愛称で歌ってきました。その少女たちは庶民的でも美しく健康的です。そんな少女たちに似合う「おしゃべり」が花言葉として誕生しました。
アマリリスのお手入れ
アマリリスの用土は元肥を混ぜた、赤玉土中粒7、腐葉土3の配合がおススメです。4月下旬~5月中旬頃に球根の上部の三分の一ぐらいが土から出るように浅植えにしましょう。鉢植えであれば、日当たりのよい暖かい場所に置き、開花中は鉢土の表面が乾き始めたら水をあげてください。アマリリスは過湿に弱い植物なので、水の与えすぎには注意しましょう。鉢植えと同様、庭植えでも梅雨の長雨に当たらないように雨除け対策をするようにしてください。夏は風通しのよい半日陰に移し、葉が枯れ始めたら凍らない場所に移してください。
アマリリスは常緑の球根植物ですが、市販されている芽出し球根の多くは葉を取り除いてあるので、葉がついていません。入手1年目は葉がない状態で開花することがほとんどです。鉢植えで、葉がない状態で冬越しさせる時は軽い霜が降りて葉が傷んだころに、凍らない程度の涼しい場所に置き場を変えて管理します。鉢ごと乾燥させて、葉が枯れたら取り除きましょう。
春になって遅霜の心配がなくなったら、水やりを再開させます。寒さに当てると2年目以降も葉がない状態ですが、暖かい場所で冬越しすると2年目以降は葉をつけて花が咲きます。葉が欲しい場合は11月上旬に室内に取り込み、日当たりのよい、最低温度5℃程度の場所に乾かし気味に管理してください。球根の休眠期間は水をあげなくとも枯れることはないので心配ありません。冬の管理が心配の場合は茎や葉が枯れた10~11月頃に株を抜いて、球根を掘り上げておくと安心です。
アマリリスの病気対策
アマリリスは丈夫で育てやすい球根植物ですが、過湿を嫌います。「水はけの悪い土に植えつけてしまった。」、「球根が凍結してしまった」、「球根を深植えしてしまった。」ということがあると、芽を出さないで球根が腐ってしまうことがあります。水はけのよい土を選び、球根の大きさにかかわらず浅植えにし、冬は球根を凍結させないように管理してください。また、日光不足や害虫や病気で葉が傷むと、開花しにくくなります。日当たりのよい場所で、葉ができるだけ傷まないようにするのがポイントです。
まとめ
アマリリスはプラスチックなどの容器に入った水耕栽培キッドが冬から春にかけて売られています。こちらは手軽に挑戦することができるのでおススメです。根っこののびていくところも観察出来て置いておくだけで楽しいですよ。