パンジーは本来、春に咲く花でしたが、近年は「秋咲き」・「冬咲き」が定着し、市場に数多くの新品種が並ぶようになりました。自分でも簡単に交配させて種を作り、新しい花を咲かせてくれます。個性的な色が多いので色の取り合わせを考えて、散漫した印象にならないよう計画的に植え付けていきましょう。
目次
パンジーとビオラの違い
パンジーの季節
パンジーの花言葉
パンジーの育て方ポイント
パンジー種の取り方
パンジーの切り戻し
まとめ
パンジーとビオラの違い
パンジーとビオラは同じスミレ科スミレ属に属し、野生のスミレを品種改良して作り出したものです。ですので、パンジーとビオラの違いは基本的にありませんが、一般的に花径が8cm以上の巨大輪から5~6cmの中輪をパンジーと呼び、2cm前後の小輪はビオラと呼んでいました。また、原種に近いものをビオラとすることもあります。しかし、近年では、小輪系のパンジーや大輪系のビオラも誕生したことから、区別が難しくなっています。
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パンジーの季節
近年、耐寒性のある品種がぞくぞくと登場し、冬の庭を彩る花となりました。
種まきをする時期は、8月下旬~9月初旬です。8月中に種をまいておくことによって、秋から冬には花を咲かせてくれます。種まきが秋になると開花は次の年になることが多いです。
苗から育てる場合は、10月に入ると園芸店にポット苗が並び始めますが、気温の高い時期から育てると蒸れたりして、元気がなくなるので、少し肌寒くなった10月下旬から11頃に購入して植えつけるのがポイントです。
パンジーの花言葉
パンジーの花言葉は「もの思い」、「思い出」です。またパンジーは花の色によって異なる意味合いを持っています。
紫:「思慮深い」
黄色:「つつましい幸せ」・「記憶」
白:「温順」・「愛の思い」
花名はフランス語の「パンセ(思想)に由来しています。うつむき加減で大きな花を咲かせる姿が、もの思いにふける様子に見えることから来ています。
パンジーの育て方ポイント
苗選びのポイントはまず、最初に品種名や花色、咲き方をチェックしてください。苗の出始めである初秋ごろは新品種の苗も入手しやすので、新品種で挑戦してみるのもおススメです。ヒョロヒョロと締まりがない徒長(とちょう)した苗ではなく、よく締まった病害虫のない苗を選び、根鉢を崩さないように植え付けます。厳寒期の苗の植え付けは注意しましょう。日当たりのよい場所と水はけのよい土に植えてください。表土が乾いたら花にかけないよう株元にたっぷり水やりをします。植え付け時の元肥に加え、開花が始まったら、週1回、液体肥料を与えてください。
また、鉢植えで育てるときは「深鉢」や「スタンダード鉢」を選ぶようにしてください。7号鉢に3株、8号鉢に4株など一つの鉢に様々な種類を寄せ植えすると華やかでおしゃれです。
パンジー種の取り方
こまめにしおれた花は茎から摘み取ると美しい花が長く楽しめます。採種するなら、ふくらんだ実は摘み取らずそのままにしてください。種が成熟すると果皮が乾燥し,縦に開裂して種が見えてきます。開いた状態を放置していると種がどこかへ飛んで行ってしまうので、種を発見次第、紙袋などに入れて冷蔵庫の中で保存します。
パンジーの切り戻し
1~2月ころが切り戻しのタイミングです。茎の根元から新芽が出ているものを選び、新芽を切らないようにてっぺんの部分だけ切り戻してください。人が考え事をしている姿に似ているといわれている健気なパンジーですが、ガラスの小瓶やコップにさしておけば、一足早く春を感じることができますね。
まとめ
一つの花に三つの色を持った珍しい花ですが、パンジーは英名「Pansy」和名、「サンシキスミレ」とも呼ばれています。寒さにも強く育てやすいので園芸初心者の方も挑戦しやすいので、今年の冬はパンジーを植えてみてはいかがですか?花が少なくなる寒い季節に春先まで長期に渡り楽しませくれますよ。