お庭がないからと野菜作りをあきらめてはいませんか?
日当たりのよいテラスやベランダに玄関まわり、そしてちょっとしたスペースでもプランターがあれば野菜作りを始められますよ!調理の都度、とれたての野菜を使うことが出来るのも魅力の一つですね。日々の観察や手入れがかかせない野菜作りですが、少しずつ大きくなっていく生命力に感動すること間違いなしです!見て楽しい、食べて美味しい喜びいっぱいのプランター菜園を一緒に始めてみませんか?
目次
家庭栽培を始める前に環境をチェックしましょう
暑さ・寒さ・風対策
栽培の注意点!安全やマナーに配慮して
プランターの選び方
手作りアイデアコンテナ
最後に
家庭栽培を始める前に環境をチェックしましょう
プランター野菜はどんな環境に育てるかによって生育に差が出てきます。野菜は日を好むものが多いので南向きでよく日が当たる場所が適しています。しかし、お庭やベランダが南側になかったり、家向かいに障害物があると長時間日が当たらなかったりしますよね。
そんなときもあきらめないでください!日当たりの具合を確認し、野菜の性質に合わせて置き場所を工夫してみましょう。また、野菜の中には3~4時間程度日に当たれば育つ種類もあります。
日当たりを好む野菜
ミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、オクラ、インゲン、ソラマメ、エダマメ、イチゴ、ニガウリ、タマネギ、ブロッコリー、カリフラワー、スティックセニョール、キャベツ、ハクサイ、トウモロコシ、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、スイカ、メロン、カボチャなど
弱い日でも育つ野菜
チンゲンサイ、コマツナ、ホウレンソウ、キョウナ、レタス類、ワケギ、パセリ、 シソ、ニラ、ネギ、シュンギク、セロリ、ルッコラ、コカブ、スイスチャード、ショウガ、サトイモなど
日陰でも育つ野菜
ミツバ、セリ、ミョウガなど
暑さ・寒さ・風対策
春・秋の日差しは夏よりも弱いですが、太陽の位置が低い為、ベランダの奥まで日が入ります。したがって、ベランダ全体を使って栽培が出来ます。夏は奥まで日が入らないので、日の当たる手すり側にプランターを置くようにしてください。
風通しや日の入りが悪い場合はコンテナをテーブルやフラワースタンドなどを使い位置を高くしてください。そして、プランター同士の間隔を広く取ります。ハンギングバスケットもおすすめです。風が強い場合は株が傷んだり、土が乾燥しやすくなるので風よけネットをつけるなどしましょう。また、日差しが強すぎる場合は、よしずを立てたり、スダレで日よけを作ってください。ツル性の野菜をグリーンカーテンにするのもよいです。
コンクリートでできたベランダや、お庭のコンクリート部分にコンテナを置く場合はスノコやウッドデッキなどを敷き、床面の熱の影響を受けないように工夫してください。
栽培の注意点!安全やマナーに配慮して
集合住宅は、ベランダが非常用の通路として共有のスペースになっていることが多いです。お隣との仕切りのそばに避難はしごはありませんか?そこへプランターを置かないようにしましょう。またベランダでの水やりの作業には注意が必要です。水や泥汚れで近隣トラブルにつながらないように注意してください。
プランターの底に受け皿を置くか不織布を敷くなどして土が流れ出ないように工夫するとベランダもよごれません。また有機肥料は臭いが強いものもあるので気をつけてください。
お庭があると自由に栽培することができますが、プランターや鉢を直に置かない事をお勧めします。直に置くと底穴から虫やナメクジが入り込むことがあります。レンガの上やフラワースタンドを活用してみてください。また底網を敷くことでそういった害虫から野菜を守ってくれますよ。
また、ペットを飼われている方は被害を受けないようにプランターにネットなどをかけるなどして対策しましょう。
プランターの選び方
プランターには大きさ、素材、形状などさまざまな種類が有ります。プランターは土の容量と深さによってタイプが別けられます。
栽培期間が長く、大きく育つ野菜は大型や深型タイプに、収穫まで期間が短く草丈も高くならない野菜は小型や標準タイプを選びましょう。
☑️CHECK1 大きさ
■小型タイプ
☑️ 容量 :6~10ℓ(6~7号)
☑️ 適した野菜 :草丈が低く葉物の野菜など
☑️ 例 :ベビーリーフ、パセリ、バジル、芽ネギ、シュンギク、チャイブ、サラダカラシナなど
■標準タイプ
☑️ 容量 :12~20ℓ(8~9号)
☑️ 適した野菜 :低収穫までの時間が短く草丈の低い野菜
☑️ 例 :ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、キョウナ、ツルなしインゲン、チンゲンサイ、テーブルビート、リーフレタス、ラディッシュなど
■大型タイプ
☑️ 容量 :30~40ℓ(11~12号)
☑️ 適した野菜 :実が出来る大きな野菜や葉物野菜
☑️ 例 :ミニトマト、タマネギ、キュウリ、ナス、エンドウ、ピーマン、スイカ、メロン、ダイコン、ニガウリなど
■深型タイプ
☑️ 容量: 20~30ℓ(10号以上)
☑️ 適した野菜: 大型野菜や根もの野菜
☑️ 例: ミニトマト、ズッキーニ、ナス、キュウリ、プチヴェール、サトイモ、ダイコン、ジャガイモ、サツマイモ、ゴボウなど
☑️CHECK2 材質
■プラスチック製
特徴 プラスチック製は軽くて持ち運びが便利で実用的です。以前は白いプラスチックが主流でしたが、最近では色も形も豊富になりデザインもよくなりました。
◎メリット 軽い・価格が安い・土が乾きにくく水やりの回数が少なくてよい
×デメリット 劣化しやすい・通気性が悪い・夏は土の温度があがりやすい
■素焼き制(テラコッタ)
特徴 テラコッタはイタリア語で「素焼き鉢」を意味します。赤茶色がお洒落ですが、土を入れると重くなるため運ぶのが大変になります。
◎メリット デザイン性が高い・通気性がよい・長く使える
× デメリット 重い・衝撃に弱い・土が乾燥しやすい
■木製
特徴 ナチュラルな質感が魅力の人気のコンテナです。通気性がよく、内部の温度があがりにくいので根を傷めませんが、木なので腐食しやすいところが難点です。
◎ メリット デザイン性が高い・通気性が良い・土の温度が外気温に左右されない
× デメリット 劣化しやすい・水を吸い重くなる
手作りアイディアコンテナ
「プランターがない!」そんな時は、空き容器や空き袋でも野菜は作れますよ。工夫するといろいろな容器が使えるんです!底には水抜き用の穴を忘れないようにしましょう。絵を書いてみたり、マスキングテープを使ってかわいくデコって世界に一つだけのオリジナルコンテナを作ってみましょう。
■オリジナルプランター・その1
・ブリキや空き缶を使ってみるのもアリ!
キリ(千枚通し)やマイナスドライバーなどで穴を開けてください。
■オリジナルプランター・その2
・肥料袋や麻袋を使ってみるのもアリ!
倒れないように支柱を立てて種をまきます。
■オリジナルプランター・その3
・ペットボトルもアリ!
上部を切って立てて使っても、側面を切り取って横につかうこともできます。切り口には気をつけましょう。
最後に
「お庭もないし・・・」「ベランダが汚れるのもなぁ」と育ててみたい気持ちと裏腹に何かと理由をつけて挑戦できずにいました。そんな私がベランダ菜園デビュー。ベランダを覗くと、そこにはかわいい葉や実。食べられるだけではなく野菜が観葉植物やインテリアに早変わりしました。
筆者のようになかなかスタートを切れないそんな方々のために、分かりやすく、簡単!楽しい家庭菜園の始め方をシリーズ化していきます!次は「プランター菜園に必要な道具と土」についてです!お楽しみに!
Part2.【初心者向け】お庭がなくても野菜ができる「プランター菜園」~道具と土~
Part3.【初心者向け】お庭がなくても野菜ができる「プランター菜園」~苗選びと育成~