アオキ(青木)の本種は深緑色の葉をもつ常緑樹で、日本の至るところで自生しています。黄色い班が入った華やかな葉をもつ園芸品種もあり、和風にも洋風にも合わせられる風情があります。日差しが少なくても育つので、日陰を彩るのに適した樹木です。
アオキの葉
成長に光をあまり必要としない樹木ですが、常緑樹で一年中光沢のある美しい葉をたたえています。逆に強い日差しが照り付けるような環境にあると、とくに班入りの品種は葉焼けを起こし、葉が黒くなってしまいます。それを防ぐには半日陰や高木の側に植えるとよいです。耐寒性にも優れているので、北側の生垣として植えることが可能です。大きな葉が一年中目隠しの役割を果たせます。
アオキの花と実
アオキは雌雄異株(しゆういしゅ)の樹木です。雄木は花を咲かせますが、実をつけません。雌木は近くに雄木があり、受粉した場合は実をつけます。受粉は蜂などの昆虫を介してするので、雄木と雌木の成育場所に多少距離があっても、近隣にあれば受粉することができます。
茶色い4枚の花弁の花が4月~5月ごろ咲きます。雌株に咲く雌花には雌しべが1つ、雄株に咲く雄花には雄しべが4つ付いています。
受粉した雌花は楕円形の実をつけます。12月~3月と長い期間実が赤く色づき、冬のお庭に彩りを添えてくれます。
感性豊かな表情をもつアオキ
雪の白、アオキの葉の緑、アオキの実の赤のコントラストは日本の冬の原風景を彷彿とさせ、和の風情を楽しむことができます。逆に、黄色い班の入った葉は洋の風情があります。使い勝手がよく、絵画や生け花などの芸術方面でもアオキは重宝されています。
アオキのお手入れ
低木で若いうちはほとんど手間をかける必要がありません。葉が大きいので、枝が込み合ってくると、風通しが悪くなります。害虫や病気が発生する原因になりますので、剪定して風通しをよくします。剪定は通年可能ですが、なるべく多くの花を咲かせたい場合、花芽を落とさぬように3月~4月ごろに剪定しましょう。
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•【Before&After】
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