おしゃれな木漏れ日を作り出す「アオダモ」

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モダンデザイン住宅によく似合い、木漏れ日が涼しげな景色を演出してくれるアオダモ。名前は知らなくても、インテリア雑誌やガーデニングの情報サイトなどで、目にすることが多い樹木です。半日陰で育てられることもあり、シンボルツリーとしてシマトネリコとともに近年人気が高まっています。
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アオダモとシマトネリコの違い

シマトネリコと見た目が似ているので、間違われることもありますが、シマトネリコは常緑樹、アオダモは落葉樹という点が大きく違います。
葉の形もシマトネリコはつるりとした卵型で、アオダモはふちがギザギザしています。

成長速度にも違いがあり、アオダモは成長が遅いので初心者でも管理しやすい庭木です。

4~5月ごろ、花が咲くと違いがよく分かります。シマトネリコの花には花弁がありませんが、アオダモは細長い花弁がたくさんつきます。
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どちらも翼果(よくか)と呼ばれる果皮の一部が羽のように平らに発達した果実がつきます。秋に熟すると風に乗って種子を飛散することができます。
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不思議な力を宿す樹皮

アオダモの樹皮は古くから生薬として消毒や殺菌に用いられてきたようです。樹皮から抽出した煎液は、下痢止めや解熱のために服用され、洗眼剤としても役立ってきました。

切った枝を丸一日水に漬けてできた液体に、ブラックライトという「紫外線を照射するライト」の光を当てると、青く幻想的に光ります。この青く光る現象からアオダモの名前はついたと言われています。自然光でも雨などで水にぬれた樹皮を観察すると、うっすら青く光って見えます。
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バットの材料といえばアオダモ

アオダモの木は硬い材質のうえ、粘りがあるのが特徴です。そのため、反発力・耐久性に優れていて、木製バットの良質な材料として使用されています。ただし、アオダモの成長は遅く、材料として使える大きさに育つまでには60~70年かかります。

アオダモが入手困難なため、近年ではほかの樹種も使用されるようになってきています。アオダモのバットが、ボールが当たり折れてしまうことも。貴重なアオダモ材を無駄にせず、多くのプロ野球選手から集めた折れたバットが、お箸の材料として再利用されています。「アオダモ資源育成の会」によって、球団グッズとして販売されたお箸の売り上げの一部が、アオダモの植林や育成のために使われています。
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アオダモのお手入れ

寒さには強いですが、乾燥には弱い一面も。そのため直射日光が当たらない場所に植えるのがよいでしょう。病害虫にも強く成長も遅いので、初心者でも比較的簡単に育てることのできる庭木です。

ある程度放っておいても自然樹形のままで大丈夫です。強い剪定はせずに枝を間引く剪定を、落葉後の冬期に行いましょう。夏ごろに花芽が付くので、花芽を切り落としてしまわないよう、その時期の剪定は避けた方がよいです。

基本的には肥料も必要としませんが、育ちが悪い場合は1~2月頃に油かすなどの有機肥料を周りの土に埋めて施しましょう。

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クイック・ガーデニングが手掛けた「アオダモ」のお手入れ実績がご覧いただけます。
•【Before&After】


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