園芸シーズンの秋。春に花が咲く球根の植え付け時期です。来春に美しい花々が咲き誇る庭をつくるための秋植え球根の選び方、植え付けなどをご紹介します。
球根の選び方
いい球根の見分け方は、硬くしまっていて傷やデコボコ、斑点がないものがよいとされています。そして同種のなかでより大きく重みのあるものがおすすめです。
球根には様々な形がありますが、どんな形のものでも根が出る場所に傷のあるものは避けた方がいいです。きれいに見えても触ると柔らかっかたり、スカスカだったりするものは発芽する可能性は低いので要注意。あまりにも小さい球根も、花が咲かない可能性があります。
植え付けのタイミング
秋植え球根の多くは、気温が15度以下になってから植えるのが適期です。植え付け適期が9月からとなっていても、気温が高いうちに植え付けてはいけません。気温が高いと地温も高く、植えた球根が土の中で腐ってしまうことがあります。
また、冬の寒さに当たることで花芽が分化促進します。冬の寒さも秋植え球根には必要な条件なのです。植え付けるときは、植え付け適期内でしっかりと気温地温が下がった時を選んでから作業することが大切です。
球根を植え付けたら、たっぷりと水を与えましょう。その後の水やりは花の種類や植え付ける場所で異なります。鉢植えで育てる場合は、朝に土が乾いていたら水を与える、地植えの場合は雨水程度で大丈夫なものが多いです。
秋植え球根の紹介
春に花期を迎える秋植え球根の種類はたくさんあります。なかでも代表的な花の植え付け適期、植える深さ、開花時期をご紹介します。
■クロッカス
植付け時期 9月下旬~11月
植える深さ 10㎝
開花期 2月~4月
コップなどで水耕栽培も可。芽が出るまでは寒さが必要。芽が出た後は日がたっぷりと当たる場所で育てるといい。地植えの場合は深めに植えるとよい。
■ヒヤシンス
植付け時期 10月~11月
植える深さ 10~15㎝
開花期 2月~4月
水栽培でも育てられる。低温を感知しないと花が咲かない。開花したら、枯れた花をこまめに摘むと長く楽しめる。
■ムスカリ
植付け時期 10月~11月
植える深さ 5㎝
開花期 3月~5月中旬
害虫に強いので地植えに向く。早めに植えると葉ばかり伸びて花が育たないことがあるので、しっかりと気温が下がってから植えるのがコツ。
■アネモネ
植付け時期 10月中旬~11月下旬
植える深さ 3~10㎝
開花期 2月~5月
花びらに見える色のついた部分はガクで花びらを持たない珍しい花。球根の形が特徴的で、植えるときに上下を間違えないように気を付ける。植える前にしっかりと吸水させてから植え付けると発育がよくなる。しっかりと気温が下がってから植え付ける。基準は15度以下。
■ラナンキュラス
植付け時期 10月中旬~11月下旬
植える深さ 5㎝
開花期 3月~5月
アネモネと同じキンポウゲ科。アネモネとはまた少し違った変わった形状の球根なので、植えるときに上下を間違えないように気を付けないといけない。ラナンキュラスモ植える前に十分に吸水させてから植え付けると発根がよくなる。十分に気温が下がってから植え付ける。
■チューリップ
植付け時期 10月下旬~12月下旬
植える深さ 10~15㎝
開花期 3月~5月中旬
品種が多く一重咲き、八重咲、フリルなどの花弁の形や色だけでなく、早生、中生、晩生と栽培時期も色々あります。品種に合わせて植える時期がありますが、基本的にしっかりと気温が下がってから植え付ける。地温が高いうちに植えてしまうと、土の中で球根が腐ってしまうことがある。
■ユリ
植付け時期 10月以降早めに
植える深さ 15~20㎝
開花期 5月~7月
ユリの球根は乾燥に弱い。市販のものもおがくずなどで包まれて売られている。入手したらすぐに植え付けるのがおすすめ。
他にも、スノードロップやスイセン、アルストロメリア、ダッチアイリスなども秋植え球根です
植え付けるときは、しっかりと元肥を与えておきましょう。春が楽しみですね。
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