夏から秋にかけて、本格的な台風シーズンが到来します。台風による強風で発生する被害を最小限に抑えるためのお庭の備えや、台風通過後に注意すべきポイントを知って、大切な植木を守りましょう。
まずは、日ごろから剪定お手入れを
支柱の設置
根が浅い庭木
台風が近づいてきたら
台風が通過した後は
まずは、日ごろから剪定お手入れを
台風の発生が多くなる6月~10月は、樹木が旺盛に成長する時期でもあります。枝葉が茂りすぎていると、風の抵抗を受けやすく、強風時に枝に大きな力がかかり、折れやすくなってしまいます。そのため、事前に枝葉を剪定(せんてい)し、風通しを良くすることで、枝折れのリスクを減らすことができます。高さのある樹木は、あわせて樹高を抑えるよう剪定しておくことも有効です。
枝が折れてしまうと樹木がダメージを受けるのはもちろん、折れた枝が飛ばされる危険性もあります。もし、飛ばされた枝が通行人に当たってしまったり、近隣の家や車を傷つけてしまっては大変です。台風の発生は予測できませんので、普段から定期的に剪定をして、樹高の管理や枝葉が茂りすぎないようにしておきましょう。
支柱の設置
強風で枝や幹が激しく揺れると、幹本体や根にダメージを受け、倒れてしまうこともあるため、地面に支柱を立てるとよいでしょう。支柱や紐はできるだけ太いものを準備し、しっかりと固定します。数年支柱をつけっぱなしの場合は、紐が緩んでいることもあるため結び直しましょう。支柱を設置することで、庭木の根の生長を促すことも期待できます。
根が浅い庭木
シンボルツリーで人気のコニファー類やオリーブは根が浅いため、強風で倒れやすく、傾きやすいためとくに気をつけましょう。雨や風が強くなってからの作業はとても危険です。
台風が近づいてきたら
まずは、お庭に置いてあるガーデニング用品や空の植木鉢、ほうきやちり取りなどの掃除用具、サンダルなど風で飛ばされてしまう危険性のあるものは片付けておきましょう。高い場所に置いてあったり、吊るしたりしている鉢植えや置物があれば降ろしておきます。
動かすことが出来る鉢植えは、室内に移動させておくと安心です。室内に運び入れるのが難しいときは、風の抵抗を抑えるように枝葉をまとめて紐で縛っておくことや、風がよけられる場所にまとめて寄せておくとよいでしょう。
大きい鉢植えなど、移動が難しいものは、その場で予め横に倒しておくことで、風の抵抗を最小限に抑えられます。同じく、移動ができない地植えの庭木で、細身のものや、植栽して日が浅く根の張りかたが浅いものは、支柱(添え木)を立てて結束しておきましょう。
また、果樹など実が付いている木は、収穫できるものがあれば先に収穫しておくとよいでしょう。
台風が通過した後は
まずは、折れてしまった枝がないか、傾いている木がないかなどお庭全体のチェックをしましょう。また、葉がたくさん落ちるので、掃き掃除が必要です。とくに、落ちた葉が排水溝に溜まると詰まりの原因になりますので、とくに気を付けて確認しておきましょう。
折れたままの枝は、落ちたときに通行人や物に当たると危険です。もし、折れかけている枝があれば、剪定して取り除きましょう。また折れたり傷がついたりした枝は、そのままにしておくと傷口から雑菌が入り、場合によっては枯れてしまうこともあります。折れた部分は剪定しなおし、雑菌予防の処置をするとよいでしょう。
傾いてしまった樹木は、起こして植えなおしをします。ただ、傾いた樹木を起こすのには思った以上に力が必要になりますので、難しいときには無理せず専門家に相談するのがよいでしょう。
傾きが大きいときや幹から折れてしまっているなど、植え直すことが難しい場合には、そのままにしておくと危険ですので伐採(ばっさい:木を根本付近から切除し撤去)する必要があります。
枝折れなど、目立った被害が無いときにも、激しい風雨で枝葉に泥などの汚れが付きます。葉に汚れが付いたままにしていると、病気にかかりやすくなるので、散水用のシャワー等を使い洗い流しておきましょう。とくに、海が近い地域では、枝葉が潮風にさらされて枯れる「塩害(えんがい)」が起こりますので、水で樹木を洗い流す必要があります。
台風が去った後も、お庭や植木の変化に注意を払い、適切なお手入れをすることで、お庭の植物を健やかな姿に保ちましょう。
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