【雑草対策】暮らしを快適にする「除草」の基礎知識

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春から夏にかけて、草木は成長期となりぐんぐん枝葉が伸びます。もちろん、雑草も旺盛に育つこの季節は、お庭のあちこちから草が生えてお困りの方も多いのではないでしょうか。

雑草を伸び放題にしておくと、見た目が悪くなるだけでなく、害虫の住処になってしまうこともあります。雑草対策に適切な除草方法を知って、きれいな住環境を保ちましょう。

目次
除草の方法
「草刈り」と「草むしり」の違い
手作業による除草(草むしり)のポイント
草を枯らす除草法
雑草が生える前に。「防草シート」という雑草対策も
除草せずに放置すると起こる悪影響
きれいな状態を保つために

 

■除草の方法

除草には、一般的に下記のような方法があります。
・機械刈り:刈払機などの機械を使って草を刈り取る
・手刈り:鎌やスコップ等で草を刈り取る
・草むしり:手で根ごと草を引き抜く
・除草剤:植物を枯らす効果のある薬剤を散布する
・除草(防草)シート:光を遮断するシートをかぶせて、植物が生えるのを防ぐ
・その他:重層水や塩水、熱湯などを利用して草を枯らす ※下記参照

 

■「草刈り」と「草むしり」の違い

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「草刈り(機械刈り・手刈り)」と「草むしり」の大きな違いは、草の地表から上に出ている部分だけ刈り取るか、根から取り除くかということになります。それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、除草する場所に合わせた方法を選びましょう。

「草刈り」は、草の部分だけを刈り取って広い範囲を手早く除草することができます。
とくに機械刈りは、刈払機などの機械を使うことで、立ったままの姿勢で広範囲を一気に刈ることができます。ただし、機械が入らない狭い場所や細かい部分の除草は難しいこともあります。また、ある程度の騒音がありますので、住宅地で使用する場合にはご近所への配慮も必要になります。

「草むしり」では、雑草を根からしっかりと引き抜くことができます。
機械が入れない狭い場所や細かい部分の除草もできます。ただし、手作業のため時間がかかり、広範囲の除草には向きません。また、かがんだ体勢で長時間作業するため身体へ負担がかかります。

 

■手作業による除草(草むしり)のポイント

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手作業での除草(草むしり)は、お庭はもちろん、家の外周部分など狭く入り組んだ場所の作業におすすめの方法です。

草が生い茂った場所には虫もいますので、まずは長袖、長ズボン、帽子(日焼け防止/遮熱効果)、手袋、虫よけなどをしっかり装備しましょう。
また、気温の高い季節は水分補給も大切です。作業に熱中して、気が付いたら脱水症状になっていた、なんてことにならないよう注意しましょう。また、雑草ばかりに気を取られていると周囲への警戒を怠りがちです。蜂の巣などがないか、頭上に物がないかなど、事前に周りをよく見てから作業するようにしましょう。

草むしりでは、一気にたくさん作業しようとせず、手が回る範囲から少しずつ始めましょう。
目立つところがきれいになるだけでも大分印象が変わります。まずは一番目につきやすい場所からとりかかるのもいいでしょう。

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草むしりをした後も雑草を見つけたら、なるべく生え始めのうちに引き抜いておくことがきれいな状態を保つポイントです。
小さなうちは根が張っていないため抜きやすく、抜いた後の根も残りにくいので、大きく育った草よりも楽に除草ができます。

 

■草を枯らす除草法

草刈りや草むしりの他に、草を枯らすことで除草する方法があります。

・除草剤

ホームセンター等で手に入る除草剤を散布して雑草を枯らします。
手軽に除草することができますが、散布の仕方によっては隣家の大切にしている草花を枯らしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
またペットや小さな子どもがいる家庭では使用を控えた方がよい場合もあります。

・重層水

重層を水に溶かして散布します。重層は食品などにも使われるため、人体や環境への影響は弱いです。
ただ、除草剤のような即効性や強い除草効果はありません。
また、効果を得るためには、重層水を散布する前に、草に傷をつけ重層水を吸い込みやすくしておくことが必要なため、手間がかかります。

・熱湯

除草したい雑草に熱湯をかけます。熱湯をかけた部分は煮えて光合成ができなくなるため枯れますが、根までは根絶できないので、すぐ次の雑草が出てきます。また、やけどにも注意が必要です。

・塩水

塩水には雑草を枯らす効果がありますが、塩害を起こす可能性があるためおすすめできません。塩は土の中で分解されないため、塩水を撒いた部分は雑草だけでなく、植木や花、野菜など一切の植物の育成を阻害します。また周囲に塩が流れ出ることもあり、近隣にも被害を与えてしまいます。さらに、土地の塩分濃度が高いと土地や建物の評価が下がることもあるようです。

・コーヒーかす

コーヒーのもつ「カフェイン」と「フェノール性物質」が雑草の生育に抑制効果があります。ですが短期的な除草は期待できません。薬ではありませんので長期的に見た方がよさそうです。
ポイントは2つ「あらかじめ雑草を抜いてからコーヒーかすを撒く」「しっかり乾燥させてから使う」

 

■雑草が生える前に。「防草シート」という雑草対策も。
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防草シートは植物の成長に必要な日光を遮断するため、雑草が生えにくくなります。ただ、防草シートのみを張っただけでは見栄えがあまりよくありませんので、その上にウッドチップや砂利を敷くとよいでしょう。

防草シートは特に適期はありませんが、雑草の生育が旺盛になる3~4月に張ると草刈りの手間が省けますので早いほうがよいでしょう。

 

■除草せずに放置すると起こる悪影響とは

夏から伸び放題のままの雑草や枯れた雑草をそのままにするのはよくありません。具体的な内容をご紹介します。

・害虫の住処になる

繁茂した雑草や枯れた雑草は害虫の住処になります。
「ゴキブリ」や「ハエ」などエサを見つけるのに生い茂った草は好都合だからです。またそれらの虫をエサとするアライグマ、ヘビやトカゲなども寄ってきます。※ヘビやトカゲは益獣ですが、もし見かけても怖がらずそっとしておきましょう。

・健康に悪影響が出る

雑草には、アレルギーを引き起こす成分が多く含まれています。
なぜなら、雑草のなかにはアレルギーの原因に含まれるイネ科の雑草が多いからです。有名なアレルギーの「ブタクサ」もその一つ。
そのため、花粉症の人にとって、雑草を放置することは健康被害にもつながりかねません。

・犯罪や事故の温床にも

雑草の放置は不審者が身を隠す格好の場所になります。
とくに、雑草の中には人の背丈ほど大きくなることがあり、空き巣が夜の暗闇に乗じて忍び込むにもうってつけです。

また、枯れた雑草は火災事故にもつながりかねません。
秋冬の乾燥した時期にタバコをポイ捨てでもされると、見つかりにくい上に燃え広がりやすく危険です。 

 

■きれいな状態を保つために

一度除草しても、時間が経てば雑草はまた生えてきます。除草方法により頻度の差はあっても、きれいな状態を保つためには定期的なお手入れが必要になります。ふだん仕事で忙しく時間が取れない場合や、膝や腰に負担をかけたくないなどの理由で、なかなかお手入れが出来ないときには除草後、防草シートを張るという方法もあります。

 

また、芝を張るという方法もあります。天然芝では芝刈りなどのメンテナンスが必要になりますが、手間をかけたくないのであれば人工芝という選択肢もあります。

つねにきれいなお庭や玄関を保つためには除草は欠かせないお手入れです。既に手が付けられないほどに成長してしまった雑草や、身体に負担がかかる暑い季節の除草は、無理せず業者に「除草作業サービス」を利用するのもよいでしょう。

いちどきれいな状態にしてから、その後メンテナンスしやすい方法を考えて、整備するといいかもしれませんね。

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