お墓のお手入れをして気持ちを伝えよう

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お墓に出向いて故人のために祈りを捧げたり先祖の供養をしたりする、いわゆる「お墓参り」は国や宗教によってかたちを変えて、世界各地で行なわれています。

発掘調査によると今から約20万年前の「ネアンデルタール人」のいた時代には死者に花を捧げた埋葬跡が見つかっており、故人と向き合う習慣があったと考えられています。

大切なひととのつながりを感じる場所

子どものころはよく意味も分からずに、大人に連れられてお墓参りをした経験のある人もいるのではないでしょうか。年齢を重ねて行くにつれ、会ったことがないご先祖様のお墓に、祖父母や両親をはじめ、自分の大切なひとが入るということもあるでしょう。また、いつかは自分もそのお墓に入るかもしれません。お墓はただ故人が眠っている場所ではなく、家族や大切なひととのつながりを感じ、祈りや感謝を捧げる象徴でもあります。

日本でもふだんからお墓の掃除をしたり、墓前に花を手向けることで先祖の供養をするほか、「お盆」や「お彼岸」などの節季にあわせてお墓参りをするという風習があります。

「お盆」

お盆は、仏教では故人が浄土(あの世)から戻ってくる期間とされています。お盆は東京など一部の地域では7月15日ころに行われていますが、現在日本の約7割の地域では月遅れの8月15日ころに行われています。お盆の期間には生花や果物など、宗派や地域により様ざまな「お盆飾り」とよばれる飾り物をして、先祖をもてなす風習があります。

お盆飾りの「精霊牛(しょうりょううし)」「精霊馬(しょうりょううま)」はナスやキュウリに割り箸を刺して牛や馬に見たて、先祖が浄土からの行き帰りに乗る乗り物とされる。

お盆飾りの「精霊牛(しょうりょううし)」「精霊馬(しょうりょううま)」は、ナスやキュウリに割り箸を刺して牛や馬に見たてたもので、先祖が浄土からの行き帰りに使う乗り物とされている。

「お彼岸」

お彼岸は仏教思想から生まれた、日本独自の暦(こよみ)です。お彼岸は年に2回「春のお彼岸」と「秋のお彼岸」があります。期間はそれぞれ、春分の日(3月20日ころ)と秋分の日(9月23日ころ)を中日(ちゅうにち)とし、その前後3日間をあわせた1週間になります。

お彼岸にお墓参りをする理由ですが、春分の日と秋分の日は太陽が真東から真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになります。このことから仏教では、仏様がいる世界と私たちがいる現世が、一年のうち最も近くなる日であると考えられています。そのためお彼岸の期間には、私たちがお墓に出向いて故人に心を向けるという風習が起ったと考えられています。

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お墓参りをする日とは

お盆やお彼岸のように、お墓参りをすることが習慣とされている期間はありますが、お墓参りをしなければならない日というのはありません。進学や結婚といった人生の節目や家族の報告ごとがあるときにはもちろん、ただ故人を思い出したいときでもよいでしょう。

また年末年始や法事、法要などがあるときには、事前にお墓のお掃除をしておくこともおすすめします。

心を込めたお手入れを

お墓参りの基本は、まずお墓をきれいに整えることから始まります。しかし、現代では仕事の都合やお墓が遠方にあるなどの理由で、なかなかお墓参りに行くことができないというかたも多いのではないでしょうか。お墓はご自身でお参りすることがいちばんですが、難しいときには無理せずお墓のお手入れサービスなどを上手に利用することもよいでしょう。

また、お墓には雑草やツタが生い茂っていることも多く、女性や高齢者には負担がかかる作業です。ご自身でお手入れまで手が回らないというときでも、敷地内をお掃除してもらうことで、大切なお墓をきれに保つことができます。

クイック・ガーデニングでは、お墓のお掃除だけでなく敷地内の植込みや3メートル以下の木の剪定、除草、ゴミ処分をセットでご依頼いただけます。さらに必要に応じて、墓石洗い(水洗い)や、供花、お線香なども心を込めてさせていただいております。お客様の大切なお墓のお手入れをお手伝いいたします。

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