芝の管理はどうするの?抑えておきたい基本のお手入れ

天然芝

美しく青々とした芝生を育てるためには、日常のお手入れが大切です。手間ひまかけて張った芝生を、美しく保つために適切なお手入れ方法を知りましょう!

芝生は、春から秋にかけて生育期となり、気温が低下する冬の間は休眠期に入ります。芝生のお手入れは一般的に生育期の3月以降が最適期になります。

基本のお手入れ

エアレーション
芝刈り
目土入れ
水やり
施肥
病害虫対策

■エアレーション

エアレーション

エアレーションとは、芝生に穴をあけ通気性や水はけの改善や、詰まった根を切ることで、芝生を活性化させる作業です。

芝生は一度張ると耕すことができず、芝の上を歩くことで地面が踏み固まり、根が密集し酸素が行き渡りづらくなります。

そこで写真のような専用の道具を使い地面に穴をあけ、通気性を改善することで生育が活性化されます。また土がほぐれて水はけが改善したり、微生物の働きが活発になることで病気の予防にもつながります。

使い方:ハンドルを手で持ち足で踏みつけて穴を開けていきます。

間隔は特に決まりはありませんが、前後左右均等に穴を開けていくのが基本ですが、より効果を高めたい場合は間隔をつめてください。
エアレーションの作業は労力がかかるので、完璧を目指さず適度なバランスで行うといいでしょう。

最近は踏むだけでエアレーションができる道具もあります。ガーデンスパイクという名前で、靴の裏に穴をあけるスパイクが付属しているものです。ただしこちらは根を切る効果は低いため、作業の補完的なものとして使うとよいでしょう。

■芝刈り

2芝刈り梅雨時期から夏にかけては芝生の生育が旺盛な時期です。日本の芝(野芝、高麗芝、姫高麗芝など)は放任すると草丈が20センチほどに伸びます。通気性が悪くなると、蒸れて枯れてしまうこともあるので、芝刈りは欠かせません。

一般的な高麗芝であれば、5月は月1回、6月は2回、7月は3回、8月は4回、9月は2回、10月は1回くらいを目安に芝刈りをしましょう。

刈るときは芝生の生長点を刈り込んでしまわないよう、芝の生育状況に応じて刈り込む高さを決めます。また、一度に短く刈り込みすぎると栄養源が作れなくなり、弱る原因になるので注意しましょう。

美しく密度のある芝庭を保つためには定期的な芝刈りが大切です。芝刈りをすることにより芝の生長が促されて密度があがると、雑草が生えづらくなるという嬉しい効果もあります。

■目土(めつち)入れ

目土とは、芝生の上に土や砂をかぶせることです。エアレーションのあとの穴に土を入れて根を保護したりもします。目土には発芽や発根を促進する役割と、芝生の凸凹などを修正する役割があります。

目安は状況にもよりますが、だいたい2ミリぐらいです。
目土は芝生の生育期に入る前の2月末~3月初め頃が適期です。ただし目土をやりすぎると土の高さが上がってしまうので、目土の撒きすぎにはご注意ください。目土をしたら水をたっぷりあげましょう。<

■水やり

水はあげすぎは禁物ですが、乾いたらたっぷりとあげる程度で大丈夫です。夏場は日中にあげるとお湯になってしまうので、早朝か日が落ちてからにしましょう。

■施肥

芝の生育期には施肥をすることで青々とした元気な芝になります。肥料は芝専用のものを使いましょう。おすすめは固形肥料です。一般的に粒状で、効果がゆるやかに長期間効く緩効性が多く、施肥の頻度は2~3か月に1回で大丈夫です。芝の状態で即効性のある液体肥料を与えるとよいでしょう。

■病害虫について

高麗芝に発生する病気の多くは「さび病」と「春はげ病」です。さび病は5月~7月、9月~10月ころ発生し、葉面全体が黄だいだい色に変色します。春はげ病は短く刈り込みすぎたり、目土(めつち)を多くしすぎたりすると、その部分だけ春先に直径15~30センチほど不規則な円形に発芽しなくなります。どちらも数度の薬剤散布が必要となり、早期発見が大切です。芝生に発生する代表的な害虫としては「コガネムシ」や「ネキリムシ(ヨトウムシの幼虫)」が知られ、根や茎を食害するので早めの対処が必要となります。

芝生に穴があいていたり、部分的な枯れや変色などがないか、普段から観察しておきましょう。

 

芝の管理円グラフ
「芝張り」については、以下のページで詳しく紹介しています
芝を植えるなら春が最適!初心者でもできる芝張り

お庭の模様替え「芝」をはがして庭をリセット

“>思ったよりも大変だなと感じたら、やはりプロに任せるのがおすすめです。クイック・ガーデニングでは「芝張り」はもちろん「芝刈り」や「エアレーション」も承ります。


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【Before&After】