初夏を告げる「サツキ(皐月)」

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5月に一斉に花が咲きそろうことから、その名がついたとされるツツジ科の常緑樹「サツキ(皐月)」。初夏の日差しの中、色鮮やかなサツキの花が咲き乱れる姿は圧巻の美しさです。

サツキとツツジの違い

サツキと「ツツジ」は同じツツジ科ツツジ属に分類され、見た目もよく似ています。ツツジは4月~5月が花期で、サツキはそのあとの5月~6月が花期です。サツキはツツジと比べ葉が小ぶりで固く、花もツツジより小さいのが特徴です。樹高はツツジが0.5~3メートルほどに育つのに対して、サツキは1メートルほどで、庭木のほか盆栽としても楽しまれています。

お手入れ

サツキは水を好む植物です。根が浅く乾燥に弱いため水やりを欠かさないようにしましょう。ただし、夏場は日中に水やりをすると葉を弱らせることがあるので、朝夕にたっぷりと与えましょう。

また、水やりは乾燥を好む「ハダニ」などの虫の発生を予防する効果もあります。

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剪定時期

サツキは夏の間に花芽を作るので、次の年も花を楽しむためにはできるだけ花後すぐ(7月中旬まで)に剪定することをおすすめします。花芽をつけたあと、10月ころに秋期の剪定も可能ですが、花つきに影響するため花芽を切りすぎないよう注意が必要です。また、芽吹きがよい樹木ではありますが、刈り込みすぎると新芽が出づらくなるので気をつけましょう。

病害虫

新芽が変色したり、蕾が開かずに枯れてしまうときは「ベニモンアオリンガ」というガの幼虫の食害である可能性があります。被害が広がらないよう、見つけしだい早めに薬剤散布するなど駆除しましょう。

病害虫予防の観点からも剪定は大切なお手入れです。とくに春から夏にかけては、害虫の活動も活発になり被害が増えるので、込み合った枝葉を整理し、風通しや、樹幹への日当たりを良くすることで被害を防ぎましょう。

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