サザンカとは?特徴・見分け方・お手入れ方法を分かりやすく解説【山茶花/sasanqua】

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サザンカは、冬に貴重な花を楽しめる常緑樹で、生垣や目隠しとしても古くから親しまれてきた花木です。

また、童謡「たきび」には「さざんか」が歌詞に登場するなど、日本人にとって幼い頃から馴染み深い花でもあります。

この記事では、サザンカの特徴やお手入れ方法について、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

1.サザンカとツバキの違い
2.サザンカの種類
3.サザンカのお手入れ方法
4.サザンカの植栽方法
5.サザンカの害虫と予防方法
6.サザンカの小ネタ
7.まとめ

 

1.サザンカとツバキの違い

サザンカの花

「茶梅」と書いて「サザンカ」と読みます。一般的には「山茶花」と表記されますが、中国では「山茶(さんちゃ)」がツバキを指すため、混同されやすい点に注意しましょう。

本州で見られる薄紅色やピンク、ぼかし咲きのサザンカの多くは栽培品種で、野生のサザンカは白色の一重咲きが基本です。葉はツバキより小さく、新枝の葉柄や主脈に沿って毛が生えているのが特徴です。ツバキには毛がありません。

また、サザンカは花弁が1枚ずつ離れており、雄しべが大きく開き、子房に毛がある点も見分けるポイントです。サザンカとツバキはよく似ていますが、サザンカは花に香りがあり、花びらがパラパラと散るのに対し、ツバキは花ごと落ちる傾向があります。

サザンカには約300種の園芸品種があり、開花時期や咲き方の違いから「サザンカ」「ハルサザンカ」「カンツバキ」の3つのグループに大別されます。

サザンカと椿

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2.サザンカの種類

サザンカの花

サザンカは江戸時代から多くの品種が作り出され、明治時代には100種以上に達したといわれています。

古くから日本で親しまれてきた花木で、現在では見られなくなった品種もありますが、代表的な品種を挙げると次の通りです

■七福神 (シチフクジン)
花は紫紅色の大輪で、半八重咲きです。樹性は強健で生育は早く、花つきが良いのが特徴です。

■快童丸(カイドウマル)
白にピンクのぼかしがはいり、美しいみごとな花です。大輪で、花弁の厚さが普通のサザンカよりわずかに厚く、花弁にしわがないのが特徴です。

■東雲(シノノメ)
淡桃色の大輪で、上品な江戸情緒を感じさせる品種です。香りを楽しむこともできます。

■根岸紅(ネギンコウ)
紅花の代表的な品種で、庭木としてよく栽培されています。 花は中輪の一重咲きで、丈夫な木です。 花びらの中に黄色の雄しべが大きく開き、正統派の印象です。

■丁字車(チョウジグルマ)
淡ピンクの中輪花が手まり状に咲きます。上向きに花がつく楽しい花です。切り花や鉢物としても使われています。

■御美衣(オオミゴロモ)
一重咲きの中輪花。白に紅のぼかしがはいる花色で、外弁の裏は色が濃いです。花期が早いことから、切り花にも使われます。

ツバキに似た品種として、カンツバキ系統のものや、乙女咲きの品種など、次々と新しい種類も誕生しています。
また、本来は日本の花木であるサザンカですが、近年では海外でも品種改良が進むほど人気が高まり、世界中で親しまれる存在になっています。

八重咲きの品種▼

■飛竜(ヒリュウ)
別名星飛竜とも呼ばれています。花は緋紅色に白の斑がはいる八重咲きで、 花期は遅く、2月下旬ごろに見ごろを迎えます。

■乙女(オトメ)
淡ピンク色で重なった花びらが華やかな種類です。葉は小さく、花径は5~7cmで、花付きがよいです 。

■緋乙女(ヒオトメ)
乙女に似た品種ですが 花期が早く、10月上旬~中旬に咲き、 12月ごろまで花がもちます。

■笑顔(エガオ)
八重咲きの代表的品種といえます。ザンカとツバキの自然交配品種で、 大輪の深紅色の花弁は、パラパラと散ります。

■寒椿(カンツバキ)
花は淡紅色で、サザンカの変種です。冬じゅう咲きつづけます。関西や名古屋地方で多く植えられ、 獅子頭(シシガシラ)とも呼ばれています。

 

3.サザンカのお手入れ方法

サザンカのお手入れ適期カレンダー

サザンカの開花時期は10月〜12月頃です。剪定は花が終わったあとに行いましょう。このときは強く刈り込まず、軽く形を整える程度にとどめます。本格的な剪定は、5月上旬に行うのがおすすめです。

また、8〜9月に枝が混み合っている場合は、風通しを良くするために「枝抜き剪定(間引き剪定)」を行いましょう。

肥料が不足すると枝の伸びや花芽のつきが悪くなるため、冬の間に根の周辺へ有機肥料を与えると効果的です。ただし、根元の近くに施肥すると肥料負けすることがあるため、株元から少し離して施すのがポイントです。

さらに5〜6月頃にリン酸を多く含む肥料を株元全体にまき、軽く土と混ぜるように耕すと、花芽がつきやすくなり、元気に育ちます。

 

4.サザンカの植栽方法

サザンカの花

サザンカは腐植質の多い土を好み、乾燥しやすい土や、乾湿の差が激しい土は苦手です。植え付け場所は、午前中は日当たりが良く、午後3時以降は日陰になるような環境が理想的です。

また、秋に開花が始まるサザンカは冬の冷たい風に弱いため、北風が当たりにくい場所を選んで植えると安心です。

サザンカは挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は、関東地方では9月上旬頃で、この時期は根付きやすいのが特徴です。フレームや温室がない場合は鉢植えで管理し、冬の間は暖かく、寒風や乾いた風が当たらない場所へ移動できるようにしておきましょう。

越冬させた挿し木苗は、4〜5月頃に移植します。苗を購入した場合も、この時期に植え付けるのがおすすめです。植え付けの際は、腐葉土と庭土をよく混ぜた用土に、挿し木用土を加えて植え替えます。

挿し木で育てた苗は、3年ほどで高さ60cm程度に育ちます。庭に植えてから2〜3年ほどで花が咲くようになります。

 

5.サザンカの害虫と予防方法

サザンカの花

放任しても花付きが良く、ある程度樹形もまとまりやすい一方で、害虫の「チャドクガ」が発生しやすいため注意が必要です。

特にチャドクガの幼虫(毛虫)の毒針毛は、触れるとかゆみや炎症を引き起こすことがあります。葉に食害跡を見つけた場合は、不用意に触らないようにしましょう。

チャドクガの発生が増える5月下旬7月下旬は、薬剤散布による防除が効果的です。

また、チャドクガをはじめとする害虫は、定期的に剪定して枝葉を整理し、風通しを良くすることで予防につながります。ただし、花芽が形成された後(6月中旬以降)に強く剪定すると、翌年の花付きが悪くなることがあるため注意しましょう。

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6.サザンカの小ネタ

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野生のサザンカは四国・九州の山中や沖縄諸島に自生し、白い花を咲かせます。

中でも佐賀県の千石山にはサザンカの自生林が広がり、この一帯はサザンカの北限地帯として国の天然記念物に指定されているほど見事な景観を見せています。

約2.9ヘクタールの区域には2,208本ものサザンカが群生し、10月中旬から11月中旬の開花期には、山全体が白い花で彩られる光景が圧巻です。

 

7.まとめ

サザンカの花

サザンカやツバキは、古くから多くの人に親しまれてきた花木で、それぞれに異なる魅力があります。

可愛らしいピンクや鮮やかな赤のサザンカは、冬の少し寂しくなりがちなお庭に彩りを添えてくれる存在です。

寒さにも比較的強く、冬の花として長く楽しめるのも嬉しいポイントです。

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