庭木としてもポピュラーで、昔から縁起木として庭先に植えられてきた「アカマツ(赤松)」。主に内陸の山地に自生し、「赤松」の文字通り樹皮が赤いのでこの名が付きました。マツタケが生えることでも知られています。
美しい山の姫「アカマツ」
多くの針葉樹は先のとがった硬い葉が特徴ですが、アカマツの葉は細く柔らかいため、手で触れてもほとんど痛みを感じません。その女性的な造形から、クロマツが「雄松」と呼ばれるのに比して、アカマツは「雌松」や「女松」と呼ばれます。
また、アカマツの樹皮は老木になると亀の甲羅のような割れ目が入り、うすく剥がれていきます。幹肌が赤くなるのは、ある程度樹齢のある木(10年など)で、盆栽のように鉢に植えたものでは赤くなりづらいようです。
秋の味覚を育む松
日本では食用キノコの最高級品とされる秋の味覚「マツタケ」。マツタケは「菌根菌(キンコンキン)」と呼ばれる種類の菌で、アカマツの根に棲みついて菌根という共生体をつくります。
アカマツは光合成によって得た養分をマツタケへ、マツタケはミネラルや水分などをアカマツへと与え合い、上手に共生しています。「マツタケ山」とはアカマツ林のことであり、元気なアカマツが香り豊かなマツタケを育んでいます。
優美さが魅力のアカマツ
丁寧に手入れすることで端正に美しい枝ぶりが魅力を増すクロマツに対して、アカマツは自然樹形が魅力です。樹形が優美で幹肌が美しく、しなやかな姿は風格を感じさせます。
正月には門松として使われ、 榊の代わりに玉串として奉納されることもあるなど、縁起物としても私たちの生活に身近なアカマツ。みどり摘みともみ上げ作業で定期的にお手入れして、大切なアカマツを守りましょう。
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