白、赤、紫、ピンクなどの花を咲かせ、夏を代表する花木として親しまれている「サルスベリ(百日紅)」。名前の漢字が示すとおり、初夏から秋まで長い期間にわたり花を楽しめることから、庭木として人気があります。真夏に100日以上咲き続ける生命力から、幸せが長く続く縁起木ともいわれています。
剪定は12月~3月の落葉期がおすすめ
サルスベリは不要な枝を整理することで、翌年の花付きがよくなります。剪定(せんてい)時期は、花後にすぐに切ってしまうと、花付きが悪くなったり、花が小さくなったりすることがあるので、落葉後12月~3月の休眠期にしましょう。この時期(12月~3月)に強剪定(きょうせんてい:太い枝を短く切りつめること)をすると、春には切った部分から新しい枝が出て、その枝に花が付きます。
サルスベリは毎年おなじ場所を切ると、切り口の部分が膨らみ「コブ」や「げんこつ」と呼ばれる状態になって、見栄えが悪くなります。そのため、5~6年に一度、膨らみより下の部分で切り戻すようにしましょう。ただし、切り取る枝が太く切り口が大きくなってしまうときや、切る時期を間違えてしまうと木に負担がかかりますので、専門家に任せることをおすすめします。
サルスベリのお手入れ
サルスベリは日当たりと水はけのよい土地を好みます。耐寒性があり丈夫な樹木ですが、毎年美しい花を楽しむためには、剪定にくわえて「消毒」「施肥」など適切なお手入れをしましょう。
病気には比較的強いサルスベリですが、「カイガラムシ」には注意が必要です。カイガラムシは、体長2mm~10mmほどの小さな虫で、葉や茎に付いて植物の汁を吸います。放っておくと大量発生することもあり、さらには「すす病(黒くすすが付いたようなカビが生える病気)」を引き起こす原因にもなります。カイガラムシは成虫になると体が固い殻で覆われて薬剤が効かなくなるので、卵がかえる5月~6月ころに薬剤を散布して予め被害を防ぎましょう。
また、2月ころには新梢を促し、花付きをよくするために肥料(寒肥:かんごえ)を与えるとよいでしょう。使用する肥料について、冬季の落葉樹は休眠中のため、成分の強い即効性のものは避け、有機肥料、または緩効性の肥料をおすすめします。
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